花

A.I.の花のレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
4.0
まずパッケージロゴに惹かれて鑑賞した。無機質だけど素敵なデザイン。
物語的には「AIと人間をどの基準で区別し、人間の尊厳を守るか?」というストーリーだと思っていたが、「時空・種族を超えた愛」のお話だ。‥と思いきや、ゆっくり思い返すと、やはり「自分勝手に環境を汚染し、利用価値のあるAIを造り出した人間への警鐘」ストーリーともとれる。起承転結しっかりしてて、とても見やすい映画だけれど、何重にも重ねていて深いストーリーだった。
ラストは賛否両論あるが、私はどちらとも言えない。確かにWikipediaにあるように、あの海底のシーンがラストで良かったかもしれない。ナレーションも入り、時間的にも良かったから。私もあれがラストだと思った。から、それ以降集中力が欠けてしまった。だけどあのラストは、ご都合主義に見えるかもしれないが、どんなラストよりもハッピーで切ないラストだった。
余談ではあるが、最初の「AIが人間を愛すなら、人間もそれに答える責任があるのでは?」という問いは、これから技術の進歩が続いても、絶対に忘れてはいけないと思う。
‥でも、最初のナレーションではいった「地球温暖化が進み、都市も沈み、妊娠許可を取らなければいけない世界」という設定は、無くても物語は進んだよね。
花