ひるま

A.I.のひるまのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
4.4
唯一愛情を持ったアンドロイドの物語。
その愛情も、人間の手によってプログラミングされたもの。しかし、元から備わった本能のように、母親を愛し、愛を求める姿は、人間と同じように見える。
もちろん、人間とは違う部分も、たくさん描かれている。強烈な変わらぬ母への愛も、見方を変えれば、ロボットらしい。その矛盾が、奇妙であり切なくあり虚しい。

・テディが主人公の横にちょこんといるだけで、切なさ倍増になる。テディベアパワー恐るべし。なんでテディベアってあんなにかわいくて愛おしく見えるんだろう。

・ジュード・ロウ演じるセックスロボットは、人間らしいこと1番してるのに、所々ロボット感丸出し。色々切ない存在。でも、主人公を助けたいって気持ち、良心があったから、マンハッタンまで連れて行ってくれたんだと思う。

全体的に切ない。色々考えさせられる。
人の生き方について考えてたところなので、この映画は心にダイレクトアタックした。
子ども時代に見たときもショックだった。
人間の根底にある何かを刺激してくる脚本だと思った。
映像美もすごくある。光の表現、反射の表現など。
ひるま

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