あやと

真夜中の虹のあやとのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
-
労働ってそうだよな、排他されるよな
働いていても急に上の都合で暇を出されて、こちらの生活は関係ない
自分が一番大事なのはわかるし、自分の身を守るので精一杯なのもわかる

ただその選択を取ることが人としてどうなのか?実際もう知らんで法を破っているわけではない、のはどうだけど、それで人の上に立つことは、自分のプライドが許してしまうものなのか、、、

最近の国政も政治思想を語るわけではないけど、税金散々搾取したうえで自由に使うことが、その猶予そのものが存在することが許されるこの日本もそう ぶっちゃけ人の持ち物なんだよな、給料や相応の対価としてとしてもらう金以外

つくづく考えてしまうけど、そういう人間の汚い部分含めて、そもそも人は性悪説のもと生きてるもんだと、だからこそよほどの関係値がない限り信用できる人間なんか存在しないと

そのうえでこの作品、どんな仕打ちを受けたカスリネン、ほんと生活としてどん底を経験しても、へのかっぱみたいな表情を敢えてか飄々とこなす
どんな人も信じられなくなるようなものを、二人を信じ切って、待っていてと、協力してと、いやなんたるか

一縷の望みに必死にしがみつくその精神も、もしかしたら映画の中ではあれど、ひょっとしたらほんとに信じられないときを経験した果ての姿なのかもしてない
そうなのだとしたら、人を信じるという心の領域は俺自身が思ってる以上に懐が広いもので、生きることに希望は自分の中以外にも見いだせるのかもしれない
あやと

あやと