真夜中の虹の作品情報・感想・評価

「真夜中の虹」に投稿された感想・評価

ネムル

ネムルの感想・評価

3.8
久々にみた。
そんななし崩しにメキシコ行って大丈夫かいなとは見てる方もハラハラだが、有無を言わせぬ大雑把展開が相変わらずで面白い。
そのギャンブル精神をおとぎ話に委ねるカウリスマキの優しさよ。

にしても、車の幌はなんど見ても笑える。
えそそ

えそその感想・評価

4.4
静かにドラマが進む

子供がいい味
アキカウリスマキ節
真顔とやさしさ
drymoon

drymoonの感想・評価

4.6
報われない敗者、いつもの如く不幸の連続だけど、それを感じさせない。常にどこかに光が見える。ジャームッシュのパーマネントバケーションでもあったけど、船と虹の彼方にはベストマッチすぎる
熊太郎

熊太郎の感想・評価

4.1
ジャケからして泣ける。
ちびすけのいい顔。


子どもの視た世界が取り込まれているのは、映画の条件だなーて思うよ。
みやお

みやおの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あまり期待せずに見始めたが、なんとも良い…不運続きの男の逃避劇。切なく悲しいが喜劇的でもあった。囚人仲間が死に際、車の幌を閉じるシーンはにくい。最後は希望がある終わり方で、OverTheRainbowで締めくくり。好きな映画だ。
r

rの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

主人公の不幸さに終始落胆するものの最後は希望をしっかり見せてくれるアキカウリスマキ大先生。無性に自信を与えてくれる人っている。そうじゃなきゃ生きてらんねーよー
ひゃら

ひゃらの感想・評価

3.8
最近人生最悪だからわたしも南を目指そうかな〜ブレッソンの対極を描いたような脱獄シーン
北の寒さはいかにも生き辛い。だから南を目指す。でも暗転した人生は、なかなか上向いてくれない。どこまでもついてない。そんな中にあった運命的とも言える二つの出会い。人生まだ詰んじゃいない。その後も散々な犠牲を払い手を汚しながらだけれど、それでも彼らを取り巻く空気にはかすかながら温かさが加わっていく。それは互いが互いの希望だという強い結束を分かち合ったからだ。彼らの小さな関係性だけが彼らにとっての希望なのだ。どこまでも利他的な態度の囚人仲間が堪らない気持ちにさせる。そして彼らは皆でお伽の国へと向かう船を目指す。まだ真夜中の海だけれど、彼らは遠い向こう岸に虹をかけることができるだろうか。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.2
 炭鉱労働者の2人は、各階の電気を消しながら静かに最上階まで登る。幾度も見て来たこの光景を、労働者たちはいったいどんな目で見つめただろうか?こうして炭鉱は閉山され、労働者たちはそれぞれ散りじりとなり、第二の人生の選択を余儀なくされる。喫茶店で父親はおもむろに彼に向かって、一番大切にしていたキャデラックのキーを息子へ手渡す。「俺みたいになるな」の言葉を残して。化粧室に静かに消え去った父親の寂しそうな背中、鈍い銃声。男はさしたる感傷もないままに、鞄一つで幌のないキャデラックに乗り込む。カスリネン(トゥロ・パヤラ)は雪に閉ざされたヘルシンキの街から、十分に生活出来るだけの金を持って、南へ南へと当てのない旅を繰り返す。だがファーストフード店の前で彼の財布の中身を目にした暴漢2人に後ろから角材で殴られ、全財産を奪われてしまう。途方に暮れた男はその街で日雇いの仕事をするしかなかった。昼間は肉体仕事で汗を流しながら、夜は教会のベッドに寝泊まりする男の生活はひたすら厳しいが、父親の分身のようなキャデラックだけはそばにあった。その車に駐禁切符が切られそうになり、男は慌てて交通指導員に話しかける。それがカスリネンとイルメリ(スサンナ・ハーヴィスト)との出会いだった。

 カウリスマキの映画では、男と女は出会い頭に恋に落ちる。恋に落ちるなどと言えば随分ロマンチックに聞こえるものの、カスリネンもイルメリも、もういい歳した大人である。女はバツイチで一人息子が既にいるが、男は「作る手間が省けた」とまったく意に介さない。女もそんな男の姿に今度こそ素敵な結婚をと夢見る。人生の再起を賭けた男女はこうして幸せを掴みかけるが、2人の行方にはすぐに暗雲が立ち込める。女は警察に連行され、男も強盗への復讐の罪であえなく御用となる。最底辺の労働者たちは今回も完全にツキに見放されているが、人生はそう捨てたもんじゃない。刑務所で相棒となるミッコネン(マッティ・ペロンパー)はまるで30年連れ添ったダチのような相性を見せる。出会いの場面、タバコを燻らすミッコネンが静かに男の器量を見定め、タバコとマッチを投げる場面は何と格好良いのだろうか?ミッコネンはカスリネンの再起の夢を自分のことのように聞いて回り、適切な作戦を立て、実行へと移す。夢にまで見た娑婆の風景、奪還したキャデラックに乗りながら2人の間に会話などない。刑務所の閉鎖的空間から自由の世界へ舞い戻ったはずの2人の前にはだがしかし、無一文という悲劇が待ち構えていた。その日暮らしでどんな貧しい生活をしていても、生きてさえいれば「ここではないどこか」へも辿り着けるかもしれない。荒涼とした真夜中の海、水平線の向こうには僅かに橙がかった空が拡がっている。
成り行き上の展開も突然の展開も、淡々と描くからシュールな笑いになる。今作はテーマが分かりやすくて、笑いどころも多く、セリフも抜群だった。
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