かずき

クワイエットルームにようこそのかずきのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2017.2.10 録画にて鑑賞。

オーバードーズにより正気を失い、精神病棟に収容された女性の物語。全編を通して画面の殆どを占める白い壁や天井が、閉塞感を増幅させる。そこにいる誰もが何かしらの問題を抱え、一見まともそうな人間もどこかがズレている。
キャストは豪華で、意外なところに意外な人が出ていたりする。そして、蒼井優はもとより、内田有紀の演技が意外なほど良いことに気づかされる。
印象的なのは、ミキが色紙に書いたメッセージ。彼女は食に関する世界のシステムは『正しく』理解していなくても、精神病棟とシャバの関係は理解しているのである。ラストシーンの明日香の涙がすべてを物語る。
クスリと笑えて、一方で考えさせられる、不思議な作品。
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