トランスマスター

ワールド・オブ・ライズのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)
5.0
♯45 リモートワーク

原題 Body of Lies

小説の映画化 
主演はレオナルド・ディカプリオ、共演はラッセル・クロウの中東を舞台にしたCIA工作員のスパイアクション。アメリカ本国で日常生活を送りながら的確な指示をを出すケースオフィサーのラッセル・クロウと、現場で命を懸けながら行動するのディカプリオ演じるエージェントの憤りを見事に描き出しています。
空からのドローンでの監視や、NSAの通信傍受も通用しない、テロ組織の前近代的な戦術や、痛々しい拷問シーンなど緊張感溢れるシーンが、続きます。

◆良い点/注目ポイント
・ヨルダンの諜報局との連携や国益を優先するCIAの関係性に注目。中東の人は、男も女も義理堅いです。
・ド派手なドンパチやタクティカルアクションやカーチェイスではなく頭脳戦に、重きを置いている点も見所です。
・ラッセル・クロウの眼鏡をずらして、凝視して威嚇する仕草が、クールです。
・ヒロインの看護師アイシャを演じるゴルシフテ・ファラハニのオリエンタルな魅力も、ハリウッド映画には珍しいタイプです。

◆改善点
・なし。

◆総括
・スパイ映画の中では相当上位に喰い込む傑作です。2回見ても楽しめました。

-2021年 45本目-