ねこ缶

パートナーズのねこ缶のネタバレレビュー・内容・結末

パートナーズ(2010年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

不純な動機から盲導犬訓練士になった主人公。人とのコミュニケーションが苦手で、犬ともうまくいかない。
父が別居状態の家族。盲導犬のパピーウォーカーになるもなかなかチエへの未練がなくならない娘。
盲導犬に頼って生きてきたが引退により連れ添ってきた盲導犬との別れをしなければ無くなってしまった人。
今までは不自由なく暮らしていたけど事故の怪我により目が見えなくなってしまいどうにか立ち直るも、盲導犬との人生を生きようとしてもなかなかうまくいかない若者。
様々な人生を歩んできた人が、盲導犬によって交わり、それぞれが良い方向に向かっていく様を描いている。

見方によっては、個々のストーリーが確かに浅い。Filmarksのレビューも低くてびっくりした。
でも、盲導犬になるまでの子犬を育ててくれる家族、盲導犬を育てる訓練士、これからを生きる希望を盲導犬により持てた人、連れ添ってきた盲導犬との引退の別れを悲しむ人、盲導犬の活躍にはたくさんの人が関わっている事を見ることができ、また盲導犬によりそれぞれの立場の人が前も向いて生きていくストーリーに自分は感動した。
きっかけなんて何でも良い。

詰め込み過ぎというのも分かるけど、
盲導犬に対して知識がなく餌を与えたり、可哀想と言葉かけしたり、視力障害のある方にきつく当たる。
また、犬の殺処分が多い事を
この映画で少しでも視聴者に伝え、改めて考えるきっかけを作っていくのはとても大切な事だと思う。

恋愛は結ばれなかったし必要な要素だったのかとも思ったけど、最後の彼女の活躍を街中のモニターで見た主人公が「俺あの人とキスしたんだよ」と言うシーンはなんだか良かったなと思った。
ねこ缶

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