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ソフィーの選択のRloverのレビュー・感想・評価

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
4.0
人生は選択の連続と言うけれど、あまりにも1人で背負うには荷が重すぎる選択肢。鑑賞中一旦考えるのやめたけど、本人の立場ではそんなこと言ってる暇はないわけで。

前半のチグハグした違和感、上っ面感を一気に回収するかのような後半の重たさに降参でした。

娘を失い、息子も失い、ネイサンの手に救われてネイサンによる最期。どんな選択をしても結局行き着くところは一緒だったなら、選択を後悔する必要性はなかったんじゃないかとか、「いつも選択を間違える」とかの次元じゃ語れない気がして頭の中ぐちゃぐちゃでした。

ただ美人であったために巻き込まれたのか、ナチスという時代のせいなのか、女の地位が虐げられる時代のせいなのか、教授の娘として生まれた定めだったのか、もうなんだこれはってくらいの重さでした。

「嘘をつきすぎて、何が本当かわからない」のセリフ。自分の過去に苦しんで死にたい気持ちと、咄嗟の選択と自分の体や本能は生きようとしている姿を表した二面性を醸し出す演技力に脱帽した。
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