ぽん

モナリザ・スマイルのぽんのレビュー・感想・評価

モナリザ・スマイル(2003年製作の映画)
5.0
おぉ、好きだった。
まだ女性が外に出で働くことが珍しく、世の中の価値観が模範、に従い画一化されていた時代。その中で、生徒たちへ、新しく自由な生き方、見方を教えたキャサリン。いつの時代も新しいことは批判され、変化をおそれる人たちからの圧力がある。
初めは反抗的だった生徒たちが徐々に心をゆるし、慕っていくのが嬉しい。
 ベティー(キルスティン・ダンスト)の
女王様的な高貴さと、知的で反抗的な態度にそそられる。
ジゼル(マギー・ジレンホール)の早熟と、その裏にある孤独と憂いのある雰囲気も良いし、
ジョアン(ジュリア・スタイルズ)の芯があって冷静なところも魅力的。
学園ものは、まだ取り繕いきれていなくて、危うくて、純粋で。大人と子供のはざまの者たちが、人や自分との関係に戸惑いながらも前に進もうとしている感じが、人物により深く共感させてくれるので好き。

 衣装は全てのシーンを静止画にして眺めたいくらいに好みだった。また観たい。
ぽん

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