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WANDA/ワンダのkatsuのレビュー・感想・評価

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)
4.3
インディペンデント映画の隠れた名作。女優のバーバラ・ローデンが監督・脚本・主演を務めたデビュー作にして遺作。

16ミリでシネマヴェリテスタイルの荒い映像に、当時1970年代のアメリカの実情がまざまざと映し出されている。

ワンダとデニスの奇妙でありながらも何故か納得させられてしまう関係性が絶妙で、細かい仕草などにバーバラ・ローデンとマイケル・ヒギンズの俳優としての手腕が伺える。

残念な逃避行。でも彼らは何かを掴みかけた。光を見出したのかも知れない。

そういえばあのラジコンのシーン。あそこにああいうのを差し込めるってセンスが凄まじい。
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