KingKazukiManji

WANDA/ワンダのKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)
1.0
信じられないほどつまらなく、バーバラ・ローデン演じるワンダに微塵も感情移入ができない。また、滑稽すぎる登場人物たちに、観ていて辛い作品でもあった。しかしながら、何も感じなかったが故に、女性の生きづらさという痛烈なメッセージだけは伝わった。

一応体裁としては、自主制作映画なので、荒いところは目を瞑れるが、それにしたってカット同士の繋ぎがぎこちなかったり、カメラワークの悪さが目立った。後々調べてみたら、バーバラ・ローデンは、滑らかな映画が信じられないほど完璧であるから嫌いであると語っており、そういう意味では、彼女の狙い通り、荒く完璧とは程遠い映画に仕上がっていた。だから自分も、まんまと彼女の世界観に入れ込まれたわけだ。

バーバラ・ローデンの映画論としては、即興劇的な、ありのままを主流としているらしく、ハリウッド映画ばっかり観ている人ほど違和感を覚えるかもしれない。
KingKazukiManji

KingKazukiManji