ふざけんな

ヴィタールのふざけんなのレビュー・感想・評価

ヴィタール(2004年製作の映画)
2.8
・自動車事故で記憶を無くした医学生が、解剖実習を通して事故のときに同乗していた恋人と再会し、記憶を取り戻していく。

・「くまなく解剖する=すべてをさらけ出し、身も心もささげる」という涼子なりの愛の表現なのかなあ。ひろしはそれを受け止めて解剖ですべてを見届け、あの世へ送り届けたのかな。

・クソつまんねー、辛気臭い!と思いながらも見てたけど、荼毘にふすときにひろしがお棺にすがりついたシーンで少しじわり、うるうるしてしまった。

・辛気臭いし、大嫌いな雨のシーンばかりだし、意味不明なシーンばかりだし、だめだわこの映画全然合わないやつだわ、と思いながら忍耐で見ていたけど、見終わったあと、不思議と「まあいい映画だったかも」と感じてしまった。終盤でやられた感じ。浅野さんのあの不思議な演技のせいだろうか。セリフそんなにないし、表情も感情の動きもないキャラなのに、多くを表現していたと思う。

・ただ、涼子が死んでから献体としてひろしの前に現われるまでの時間経過が謎。ひろしが回復してから再び医学の勉強を初めて、医大に合格して、解剖実習に取り組むまで、かなりの時間が経過しているはずなんだけど、献体ってそんなに長期間保存されている遺体なの?それとも涼子は長期間植物状態だったの?ひろしの回復後の様子からそれはないよね。ここんとこがものすごく謎だった。

・台詞の聞き取りにくさだけは勘弁願いたい。邦画、ほんとにああいうの多いけどなぜなの?何言ってるのか全然分からないよ。
ふざけんな

ふざけんな