Tyga

悪の華のTygaのレビュー・感想・評価

悪の華(2003年製作の映画)
4.0
登場人物は全員まともではないが、では観ているあなたはまともですか?と言わんばかりの物語で普通に楽しかった。

「華麗なる一族」的なメロドラマではあったが、若い女に本当に目がなくて母親の選挙を応援しない父親への憎悪をきっかけに段々と家族(大叔母さんと兄妹)が絆で結ばれていく様が面白かった。

法的には兄妹で実際はいとこ(他人説?)で、という2人のラブストーリーが主軸なのだが、最初は少し隠し気味だった2人の感情が途中から全然隠さなくなって実家でもめちゃくちゃイチャイチャする。しかもそれを何故か大叔母さんが応援し始めるので、禁断の恋という感じでもなくなる。

まあ、最後の行為やオフィスに若い女連れ込む父親は擁護できないけれど、陰で憶測を深めていって表向きは妻の送り迎えもやっているのに一方的に悪者に仕立て上げられ、最終的に勝手に復讐の代用品のようになっていて流石にかわいそうだなという気持ちにもなった。
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