けーはち

オーバー・ザ・トップのけーはちのレビュー・感想・評価

オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)
3.2
風来坊なトラック野郎のアンちゃん、ヨメさんが死んで義父に息子の親権を取り上げられそうになるも腕相撲大会で勝って一発逆転、息子に対し父権を回復させる話。現実問題として、全国を飛び回るトラック野郎でシングルファーザーを続けるのは大変そうで、いっそ名門そうな陸軍幼年学校に息子を入れてくれた名望家の義父に親権を素直に渡しちゃった方が良いところではあるのだが……まあ、それでは映画にならない。問題設定はリアル、解決はファンタジーというのが、この手の作品での鉄則。競技としてはシンプルすぎる腕相撲で、体重や筋肉量で勝てない相手でも父子愛とスターの主人公補正でどうにかしてしまう全アメリカが憧れた男スタローン。ヴァン・ヘイレンのコテコテHR/HMをバックに流しあらゆる問題をトラックと腕力で解決する90分間に、ゴッツいステーキ食った後みたいな胃もたれ、もとい満足感を覚えるのだ。