カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した本作。
刑務所映画かと思っていましたが、近年稀に見る犯罪映画でした。
6年の刑で服役した無学で孤独なアラブ系青年マリク。
しかし刑務所内は犯罪組織の大物セザール率いるコルシカ系の囚人が支配し刑務官も手懐けていた。
コルシカ系とアラブ系の対立という構図が浮かび上がり、マリクはセザールの指示で序盤から最大のピンチを迎える事になる
マリクはセザールの指示に従い、アラブ人ながらコルシカ系勢力のセザールに認められ仲間になる。
マリクはセザールから犯罪知識を、刑務所がらは勉学を真面目に学ぶ。
マリクの背後にセザールがいるので他の囚人は手を出す事ができなくなる。
マリクは密かにアラブ人に親友を作り、アラブ系とコルシカ系の問題を上手く対処していくのであった。
刑務所内で犯罪組織の大物に成り上がるのは新鮮でしたね。
淡々と描かれて、リアリティが凄まじく余計な描写が一切ない。
他の犯罪映画とは一線を画す傑作です。