kentieeen

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのkentieeenのレビュー・感想・評価

4.5

「知ってるか?今天国では雲に腰掛けて、海の美しさについて語る事が流行ってるんだぜ。」

脳に腫瘍がみつかり、いつ死んでもおかしくないと診断された、マーチン。

父と同じく、末期ガンと骨肉腫だと宣告されたルディ。

末期病棟の同じ病室に入ることになった性格も正反対な2人は、病室で偶然テキーラを見つけ、キッチンに忍び込み、くすねた塩とレモンとテキーラで、天国に行った時の話をする。

天国では、海の話をするのが流行ってるらしい。

海を見たことが無いルディが、天国で仲間はずれにされないように、2人はギャングのベンツを盗み、大海原を目指す冒険に出る。

ベンツに積んであった、銃で強盗しながら資金を調達し、海を目指す。

途中、ギャングと警察に追われながら、それでも前に進むことをやめない2人…たどり着いた、大海原で2人が見た光景はいかに。


「余命宣告を受けた人間が、自分の人生を見つめ直し、残りの人生をどう生きるか。」タイプの映画には、
「最高の人生の見つけ方」
「死ぬまでにしたい10の事」
「ファニーピープル」
などありますが、他の作品と違うところは、残りの人生に悔いを残さないために、生きるのでは無く。
死んで天国に行った後、楽しめるように、残りの人生を生きるんです。
だから、とにかく前に進みます。
がむしゃらに、はちゃめちゃに。

普通死を宣告された人間がこんな前向きになれないと思うんです。


だから、2人のそういう姿は、とてもかっこよくて、引き込まれます。

出てくる、ギャングも警察も少しおバカで憎めないのもポイント。

本当に最後まで笑いながら見れる映画です。
89分という尺も絶妙です。
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