【踊り子へ】
ギリシャ神話とブラジルのサンバを重ね合わせる構成がユニークな悲恋映画であり、カラフルな映像美も素晴らしいロマンチックな名画と言える。
同時代の『ウエストサイド物語』とやってる事はほぼ一緒だね、これは。古代と現代がリンクする。ブラジル音楽好きには堪らないナンバーが盛り沢山で、男女の引き裂かれる運命を綴った悲劇的内容になっている。
ボサノヴァ誕生の１９５９年に制作された曰く付きの映画でもあり、トリュフォーの『大人は判ってくれない』と共にその年のカンヌ映画祭を賑わした時代の息吹を感じさせる一作。
リオのカーニバルのド派手な場面だけでも観る価値大アリな映画で、サンバのリズムに乗せてワクワク！ゾクゾク！な興奮がある。素晴らしい映像表現に目を凝らそう❤︎
