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転校生のKのレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
3.5
入れ替わりモノ元祖。階段も同様。冒頭の映像は大林千茱萸さんが撮影したらしい。現実ならズボン→スカートで気付きそうなもの。電車が横切るとカラーになる演出がおしゃれ。場面が動くと乗り物も同時に動くなど、工夫を感じる画作り。入れ替わったらこういう場面でこうなるのではないかという想像を満たす脚本。下着。割合で言えば小林聡美さんパートが多め。オーディションで小林聡美さんが4本の指を立てたという例のシーン。どれも見ているこちらが申し訳なくなった。水着シーンは過剰(不要)だった気がする。尾美としのりさん演じる一美は良いことがなく可哀想になってくる。実際に自分がこんな目にあったらこれくらい悲観してしまうかもしれない。戻る方法は模索しない二人。大抵入れ替わりモノは、男性を演じる女性よりも女性を演じる男性の方が目を引く。本作ではそんなことがなく意外だった。焼きおにぎり。花火。デート。船。現代では許されなさそうな、昭和らしい発言や行動が多数。場面から場面への移り変わりがスムーズでテンポ良く観られた。視聴後、今上天皇がお好きな一本と知り驚く。
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