McGuffinマクガフィン

ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかたのMcGuffinマクガフィンのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

魅惑的なパイ作りの映像に一気に引き込まれた。

全ての登場人物がどんな人なのかすぐにわかる。わざとらしくない人物紹介。うまい!そして全ての人物が善人ではない。いつかどこかで出会ったことのあるような人たちの欠点をそれぞれが持ち合わせている。

女性監督が描く食べ物の魅力と性の世界。
女友達に『コンドーム付けなさいね!』って気軽に声かけたり。旦那とその気になれなかったり。もうすっごくリアル!オーナーとかキモい求婚者とか男性陣が鈍感でデリカシーにかける描写も秀逸。殴られると思ったら泣き落とし…やっぱりこの監督わかってる。モラハラ夫のことを。

監督は妊娠中にこの脚本を完成させた。そしてルル役は監督の娘。娘へのラブレター的な作品なんだって。

「17歳の瞳に映る世界」観たばかりだけど、望まない妊娠をするのは未婚の未成年者ばかりとは限らないね。

アメリカのダイナーのウェイトレスってめちゃくちゃ世間話するよね🤭

思いの丈をパイ作りやネーミングにぶつける。パイ(人生)って甘いばかりじゃない。
バナナ、ベリー、チョコレート、あらゆる食材に感情が憑依する。それだけではない。絶妙な調合で加えられるシナモンなどのスパイス。

この不倫はOK!
美談にしてないから。
飢えた野生動物のような関係は長くは続かない。

『わたしってどのくらい妊娠してるの?』
『すごく妊娠してる。』
先生ボケボケだな。

ベッキーの吹替、安達忍さんの声好きなんだけど、役者さんの声にめちゃ似てた🤣
そして「ツインピークス」を思い出す。
保安官事務所のルーシーの声だし。
美人ウェイトレスで旦那がクズってのも同じだ。

女性監督による女性のための映画。
男性もね、いろいろ辛いことあるのわかるよ。でもわたしは女だもの。
あー、よかった!