rio

私の中のあなたのrioのレビュー・感想・評価

私の中のあなた(2009年製作の映画)
3.4
医者の提言だったとは・・・


我が子が病気だったら
なんとかして助けたい

もちろん
その気持ちは理解できる

でも
そのために子供を作り
「お姉ちゃんを助けるため」
と泣き叫ぶ幼子に
注射を刺せるものかな

裁判自体は
妹ちゃんの意志じゃなかった
けど
実際、妹の存在意義を
考えずには、いられない

お兄ちゃんも
自分への関心の薄さで
口には出さないけど
傷つきながら育ったのが切ない

病気や障がいのある子供の
兄弟たちは
少なからず、こういう経験を
しているんだろう

親も必死だから
責めることは出来ないけど

お姉ちゃんが直接
ママに話すことは
できなかったのかな

自宅で家族として暮らしながら
平行して訴訟をするなんて
変な感じしかしないので
その役目を妹に背負わすのは
ちょっと可哀想な気もした

ママがあまりに独裁的で
ちょっと引いた瞬間も
あったけど
(裁判シーンとか海へ行くのを
引き留めるところとか)

愛してるが故なのは分かる

ただやっぱり、ケイトが

「自分がいなくなれば
家族それぞれが自分らしく
生きられるのでは・・・」

そんな風に感じちゃうのは
みんなにとって不幸

あるところまで頑張ったら
受け入れてあげるのも
大事なのかな


ドキュメンタリー等を見て
いつも思うのは
思い病気を患ってる子供って
心が成熟しているというか
ツラい思いや、生の期限を
感じ取ったりすることで
大人びたところが
あるように思う

ケイトが、ベッドでママを
包み込むように慰め
「結構いい人生だった」
って言えるなんて、すごい
rio

rio