この作品が扱う問題はとてもシリアスだ。医療の場における子どもの権利や意思の尊重、医療行為への同意について、そして死にゆく人を前に家族や医療者はなにができるのか。
好きだったのが病室で最後にソフィアを囲んでみんながピザを食べるシーン。誰もがこの先のことを分かっているからこそ明るく振るまう様子に胸が熱くなった。
親にとって子どもの死を受け入れることは最も残酷だしヒステリックになるのも想像に難くない。だから彼らのしようとしたことを誰にも責めることはできない。ただ1つ大人は子どもを自分と対等の存在として接するべきだと思った。
大げさでなく今を生きるすべての人に、とりわけ医療を職業にする人には絶対に観てほしい。