まず何よりもデザインの良さが光る。
ヒーローっぽさ、仮面ライダーらしさを失うことなく、シンプルかつ個性的で印象に残るZOのデザインが素晴らしい。
デザインのみならず、武器を使わない徒手空拳で戦うライダーというのがいい。
またZOのデザインもさることなから、敵であるドラスの禍々しいデザインが秀逸。
監督の雨宮慶太は多くの魅力的なキャラクターを創造してきたが、ドラスはその中でも一番好きなデザインだ。
仮面ライダー20周年の記念作品であり、シリーズ初の劇場用オリジナル作品。
東映スーパーヒーローフェアの1作品として公開されたために尺が短いのと、その短い尺に色々と詰め込みすぎてしまったのが残念。
とは言え、当時はライダー映画に今ほどの集客力は無かったであろうことを考慮はしなければならないだろう。
せめてシリーズ化してくれたらスコアはもっと飛躍的に上がっていただろう。
たった1作で終わらせるにはあまりにも惜しい存在だったと言わざるを得ない。