仮面ライダー誕生20周年記念作品。
遺伝子工学の権威・望月博士によって作り出された“ネオ生命体”ドラスは、完成された生命体を目指していた。そのために、望月博士の息子・宏を誘拐しようとしていた。
一方、同じく望月博士によって改造手術をされた博士の助手・麻生勝は、謎の声によって目を覚ました。その声に従って、宏を守る行動を始めた。
今回の主題は“原点回帰”。
敵は生物的なデザインになっていて、仮面ライダーは余計なものを排除したシンプルなデザインになっています。
平成に制作されていますが、“平成仮面ライダーシリーズ”には組み込まれていません。
良かったのはネオ生命体のデザイン。
しっかり気持ち悪いです。すごいヌメヌメしてる上、虫みたいです。しかも高速移動の際は球体に変化します。
コウモリ怪人にしてもクモ怪人にしても、大人向けなデザインです。全年齢作品で、子供か見ることも想定されていますが、子供向けなデザインではないですね。
仮面ライダーにしてもネオ生命体に近い生物的なデザインで、武器はありません。人間を守りながら戦ってる事から味方であることは分かりますが、一歩間違えれば敵視されそうなデザインです。
観客の好みや受けを考えずに、自分達がやりたい事をやっている感じが伝わってきました。
上映時間が短いので仕方ないとは思いますが、展開がなかなか早いです。もう少し感情移入させる時間欲しかったです。
あと、宏の姉が登場しますが、正直いらないと感じました。大して活躍もしないですし。姉に時間を割かずに、主要キャラクターの感情の動きなどに時間を割くべきだったと思います。
面白くなかったわけではありませんが、短い時間しかないのなら、その時間を無駄が無いよう有効的に使って欲しかったです。
個人的に一番テンション上がったのはささきいさおの登場。
カッコ良かったですが、出すなら〈主題歌:ささきいさお〉でも良かったのではないだろうか。