chanmasu

大地のうたのchanmasuのレビュー・感想・評価

大地のうた(1955年製作の映画)
3.8
少年オプーが出てきた瞬間、彼に目がいってしまうスター性を感じました。ハンサムな顔立ちに黒が映える目の輝きが魅力的。彼がこの映画を引っ張っていきます、という瞬間。災害に遭い、自然と共に生き、不条理に直面しながらも生きていこうとする人を客観的に描いている。水面を使ったり、壁の穴を使ったりと見せ方も凝ってて面白い。盗み癖があり、恥とまで言われた最愛の娘は死に、親父はやっとこさ帰ってきて家は壊れ大変な状況。母親に背負わせ過ぎている。近所の人に噂されると肩身が狭くなる共同体の暮らしにくさ。食べ物や衣類にも不自由し、今を生きる自分達はこれに比べると物質的に豊かだな、と思いました。
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