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激突!のhzのネタバレレビュー・内容・結末

激突!(1971年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

あおりにあおった運転…!

タンクローリーが追いかけるシーンやスピードを上げてってるシーンは、頻繁にタンクローリーの車体やタイヤ部分をアップで映してて、全くと言っても良いほど運転手が映らないのがある意味狂気的なイメージを掻き立ててる気がした。あえて人物の表情を使って表現しない感じ、面白かった。タンクローリーの無機質っぽさが強調されてて、人間の感情によって生み出される怖さとは別の怖さがあった。

ワンシチュエーション映画のため、尺が伸びちゃったショートムービーみたいで面白い。どこかヒッチコックの『鳥』っぽさも彷彿とさせる。
ラストはちょっと意外だった、!

カフェに寄ったところ、何気に好きなシーンで、手振れっぽいカメラとか近すぎるカメラワークなどちょっとホラーっぽくてドキドキした。手で隠して見てるのちょっとかわいかった(笑) ちなみにカフェのお客さんのなかに正解の人いる設定なのかな?


ガソリンスタンドみたいな場面の公衆電話のところ、不意にガラスに映りこんじゃった撮影スタッフらしき人物を見つけたんだけど、気になって後で調べてみたらなんとスピルバーグ監督だったみたい!まさかの監督、意図せぬカメオ出演
こういうの、トリビアとかで後から知ることが多いけど自分で見つけられてラッキー✌︎

スピルバーグ監督の長編デビューの作品、カメラワークもてんこ盛りだし、ひとつに絞ったシチュエーションでこのハラハラドキドキ感、これは輝かしいスタートでしかない。
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