逃げまどう小動物を、執拗に追い詰める獰猛な動物のようだった。
抜けるような青空の下、どこまでも続く地平線。車通りの少ない田舎道を快適に運転中、たった一度追い越したがために、巨大なタンクローリーに執拗に煽られたら、、、怖い。怖すぎるー
開放的な田舎道が、一瞬で閉鎖空間に変わる恐怖!
これはもう煽り運転の域を超えてシリアルキラーなのでは。。
この映画を面白くさせてるのは、タンクローリーの運転手が正体を現さないことだと思う。
だんだんタンクローリーが意志を持つ、不気味なモンスターに見えてきて、運転手と一体化して迫ってくるようだった。
緊張感が高まったかと思うと緩ませ、安心してると、いつの間にか接近してる。その、精神的に追い詰めるいやらしさ!
単純なストーリーなのに最後まで主人公に同化してドキドキハラハラ。
携帯電話やドライブレコーダーがない時代の煽り運転は恐怖!臨場感ハンパなかった。