Grace

早春のGraceのレビュー・感想・評価

早春(1970年製作の映画)
4.0
学校を辞め公衆浴場で働き始めた15歳の少年マイクが、一緒に働く先輩で年上の女性スーザンに初めて恋をする。婚約者がいながら別の男性とも付き合うスーザンのことを、狂おしい程好きになり想いを募らせストーカーみたいにエスカレートしていく少年マイクを描いた青春映画。

イエジー・スコリモフスキが監督した『アンナと過ごした4日間』では映像が結構暗かったので、この作品も暗い映像かと思ったのですが、衣装やプールや赤いペンキ等、色使いがカラフルで映像が結構明るかった。音楽も雰囲気的に合っていました。
15歳は思春期で多感な時期なので、少年マイクが年上の女性スーザンに対しての行動や好きな想いが暴走していくのは、他の女性と付き合ったことがなく初恋だから理解できるし分かる気もするが、ほぼストーカー行為してるのと一緒だと思いました。これほどまでにマイクがスーザンに惹かれるのも分かる。女性としての魅力が出ていてセクシーで綺麗。
マイクがスーザンを追って成人映画の映画館へ行ったり、夜の街を歩いたりしながら、ホットドッグを買って何回も食べているシーンが面白く一番印象に残りました。
想像もしなかったラストシーンで、切なさと衝撃を受けた作品でした。

スーザン役を演じたジェーン・アッシャーは、ビートルズのポール・マッカートニーと交際していたことをウィキペディアで知りました。
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