火の玉ジョニー

白線秘密地帯の火の玉ジョニーのレビュー・感想・評価

白線秘密地帯(1958年製作の映画)
2.5
この作品ランニングタイム71分とかあるけど見たのは現存するフィルムを繋いでなかば無理やり編集されたもの(55分くらい)

新東宝「ラインシリーズ」の1作目だそうで
このシリーズは「黄線地帯」や「セクシー地帯」なんかけっこうお気に入り

どちらも三原葉子さんのコケティッシュぶりと天知茂さんのニヒリズムに吉田輝雄さんのポンコツぶりが魅力的だった

この作品でも三原葉子さんの存在感はバツグンだけど出番は少ないなあ
無駄に長くて意味不明っぽいキャットファイトは当時のファンサかも

あとは宇津井健さんや菅原文太さんの若い頃が見れたり古い中山競馬場が見れたり
ちなみにふたりともその後「ラインシリーズ」出てないから監督が描くシリーズのイメージに合わなかったんだろうな

いや話は売春組織がすったもんだの捜査の末に影のボスが逮捕されたってだけなんだろうけど
登場人物多くてしかも掘り下げられてないしフィルムぶつ切れでなんだか中途半端

結局悪役みんなの立ち位置がよくわからない

消失した部分を繋いでみれば印象は変わりそうな気もするけどこの作品については素直に見ればこの時代感を味わっただけ

のちの「ラインシリーズ」の小洒落た雰囲気も皆無でした
貴重な映像は見れたけどね