Tsurkun

WXIII 機動警察パトレイバーのTsurkunのレビュー・感想・評価

WXIII 機動警察パトレイバー(2001年製作の映画)
1.0
映画としてダメダメ。

巨大な怪物が何のそのメタファーであるかが自分には、分からない。tvアニメでやるなら成立したが映画でやるとなると何の思想も感じられず、内容が薄い。人の定義についての問があるとすることもできるが、問いかけであると思える事象がはっきりしないため、その可能性は怪しいし、それについての問を投げかける意味も自分には思い浮かばなかった。女性感が変化していく男を若者と老人で描いたラインがあるかもと考えたが、言葉やリアクションがしっかり描写されていないため、これについてもはっきりしない。

この作品は、映画として見ると、思想性が著しく感じられない駄作。劇場公開ではなく、tv版スペシャルとするなら幾分マシな評価だった。何の思想も無い長尺のアニメを見るのは、物凄く退屈。作画に関しても目新しさは、感じない。前2作から著しい劣化が感じられ、パトレイバーのファンに対する酷い裏切り行為であると感じた。

自分は、この監督の他の映画を見たことがないから、メタファー等が感じられなかったとしても、前作監督押井守は、比較的、思想が分かりやすい映画を作るひとなので、パトレイバーという土台で、別のアプローチをして作品に思想をのせるというのは、それまでの作品の作り方を否定する行為に当たると自分は、思う。パトレイバーの劇場版であるなら、完成度の高い映画であって欲しかったと思う。
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