パイカルは美味しいのか

WXIII 機動警察パトレイバーのパイカルは美味しいのかのレビュー・感想・評価

WXIII 機動警察パトレイバー(2001年製作の映画)
4.7
久しぶりに鑑賞。観れば観るほど好きになる愛しい作品。
「ULTRAMAN」でも書きましたが、自分は荒唐無稽な題材をリアルに演出してくれる作品が好き。
加えて、
雨の東京湾岸の描写最高。
雨が降ってない東京の描写も最高。
下町と高速ビルの画最高。
丁寧に考察した謎解き演出最高。
方舟みたいなとこのアクションシークエンス最高。
自衛隊の装備が最高。
あまり泥々と深入りせず、日常を淡々と切り取って見せてくれるところが最高。
福祉センターのおばちゃん、スゲエな最高。
野明と太田さん相変わらず連係グダグダ最高。
とにかく最高。まるで、劇場版のパトレイバーみたいじゃないか!
(劇場版のパトレイバーです)

特に自分は川井憲次さんのスコアがツボ。控えめだか、作品の空気感にドストライク。エンディングまで最高の楽曲を提供してくれます。
ちなみに、戦闘シーン以外は割と類似した曲調が多いのに、オープニングシーンの曲だけは少し異質。
サントラのライナーノーツには、このスコアのみ、映画「怪談」の影響を受けたと、確か書いてあったような。うる覚えですが。 怪談、なるほど…


自分、ベタ褒めとはいえ、他の方のレビューの中には、この作品に対する辛辣な意見が少なくありません。
テレビ版や漫画原作、劇場版1、2的なものを期待した方々の落胆の気持ちは非常に理解出来ます。
なので、「つまらん」と思う人も多いでしょう。
好きな作品が「つまらん」とか「駄作」言われるのは非常に悲しいことですが、
自分も前回、「散り椿」を猛烈に酷評しているので、お互い様と言うしかありません。
人間というものは同じ考えの人達だけになってしまうと、絶滅してしまうそうです。
なら、いっか。多分。

変態的なレビュー、またまた一丁上がり。ネタバレ無し!