すのう

猿の惑星のすのうのネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも有名な作品なので、オチを知った状態で見たのですが、
それでも面白かったです!
やはり有名作品のオリジナルはパワーがあります。

まるでSF小説を見ているかのような一種の怖さ、ざわざわ感がたまりません!
何故、異種の生物と同じ言語で、言葉が通じるのか?とか
たった数千年で生物がここまで進化しないでしょ?とか
知らない惑星に着いて、なんの警戒心もなく、水浴びしたり、怪しい影に近づいていっちゃう飛行士達の行動などツッコミどころ満載なんだけど、それを差し引いても、間違いない名作。

引き込まれる展開とかラストへの物語のもっていき方とか脚本が良いです。

猿達の文化の中にも宗教や政府があって統率が取れていて、人間が紡いできた歴史を追っている点もいいです。
人間を、知性が低く、大人しく、弱い、下等な動物として扱い、檻に閉じ込めたりするという構図とかSF好きにはたまらない設定でした!

原作の小説は、「戦場にかける橋」の原作・脚本を手がけたフランス作家、ピエール・ブールと聞いて、ちょっと納得しました。
それぞれの立場がぶつかり合うところとか、ラストへのもっていき方とか、似てますし、作者は人を檻に入れるのが好きなんでしょうね!

当時の撮影技術での映像なので、映像のクオリティはそれなりですが、猿の特殊メイクはリアルで好きでした!

なんだかんだ言って、古いアメリカ人像を代表するようなブロンドで大柄の白人が、若くて聞き分けのいいかわいこちゃんを連れて、銃を背負って、逃避行するシーンとか、いかにも昔のアメリカ映画〜って感じで
旧ハリウッド的なノスタルジックさを感じました。
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