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肉体の冠のペインのレビュー・感想・評価

肉体の冠(1951年製作の映画)
4.1
有名な『穴』のみしか観れていなかった、ジャック・ベッケルの女性映画がこの度U-NEXTに来たのでウォッチ。

カウリスマキがこの映画を好きなのは合点がいく。町のチンピラ連中たちの小諍い感というか、その様の切り取り方に似通ったものを感じる。遺作の『穴』程に全然張り詰めた感じもなく、たしかにルノワールとかマックス・オフュルス辺りが撮ってもおかしくないようなテイスト感すらもある⬅️(ダンスシーンの見事さはオフュルスの『快楽』に通ずる)。

ちなみにその『快楽』と『肉体の冠』は、カウリスマキやポール・トーマス・アンダーソン等、けっこう現役のクリエイターたちを刺激し続けていて、澄みついている作品なんじゃないかと思う。

『快楽』と比べると途中少々ダレは感じたものの、あの幕切れの切れ味、鮮やかさを見せつけられてしまうとオール🆗👌となってしまう感じはある😂
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