のうこ

肉体の冠ののうこのレビュー・感想・評価

肉体の冠(1951年製作の映画)
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最高!!至るとこに仕組まれた視線劇がたまらない。銃殺シーンも銃を撮らずに、相手を見つめる顔だけ映す。ラストの2人がくるくる回りながら画面の奥に消えていく画に思わず号泣。
舟でどこからともなくやってきた女がくるくる回ってダンスを踊りながらも男に視線を投げかけ続けただけで、2人は恋に落ちる。
3回目の2人の出会い方が神がかってる。川のほとりで寝ている男に女が舟で近づいていき、カメラが岸辺にトラックアップしていくシーン。
女がヤクザな男からナイフをうけとり、それでチーズを切って食べる→そのナイフが主人公が犯す殺人に使われる。など物の使い方も素晴らしい。
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