裕福なユダヤ系の少女が夏のバカンスで出会ったダンサーとのひと夏のほろ苦い恋。
高校時代ダンス部だった私には刺さりまくる作品だった。
ダンスって結構セクシーに見える振り付けをすることも多いけど、簡単に見えて技術が必要だし、踊ってる本人たちはめちゃくちゃ真剣に練習を重ねてきている。
ダンスの映画で、ろくに練習を描かず踊りながらイチャついてるものも少なくない中、本作はセクシーにも見えるダンスの裏にあるスパルタな練習を描いていて素晴らしいと思った。
そんなガチガチのダンサーを演じたパトリック・スウェイジと相手役のジェニファー・グレイには拍手を送りたい。
結局恋愛関係に陥るふたりだが、「くっついて踊ってたらなんか好きになっちゃった」みたいな軽い感じではなく、ダンスの練習を通してお互いの深い部分を垣間見て惹かれあったという描写であるのも好印象。
主人公のお姉ちゃんがちょっと可哀想な役どころだと思ったが、概ね満足の作品だった。
ラストのダンスシーン、そしてリフトは圧巻。涙無しには観られない。
振り付けが後に「ハイスクールミュージカル」「THIS IS IT」「ディセンダントシリーズ」を手懸けたケニーオルテガと知ってかなり納得。