倉持リネンさんの映画レビュー・感想・評価

倉持リネン

倉持リネン

Apple Original Films『ウルフズ』(2024年製作の映画)

3.8

一匹狼な始末屋さん(ジョージ・クルーニー)が死体処理の仕事に呼ばれて行ってみたら、ダブルブッキングで一匹狼の同業者(ブラッド・ピット)がもう1人。
気に食わないけどしょうがないから今晩だけは手を組もう
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サブスタンス(2024年製作の映画)

3.5

🧪2025年劇場鑑賞6本目🧪

年齢を重ねて落ちぶれてしまった元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)が、怪しい若返りの薬"サブスタンス"に出会ってからの狂気の連続を描いた物語。


ジャンル的には"ボ
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.5

主に宇宙人などに関する雑誌「宇宙探索」の編集部に取材が入り……という設定のモキュメンタリー。

いや、モキュメンタリーにしては編集がドキュメンタリーっぽくは無い……ドキュメンタリーを撮ろうとして撮った
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0

ドランの監督作品殆ど全部見てるのにいちばん有名なこれは何故か見てなかった。

発達障害の息子と奔放な母のもどかしい生活が1:1、正方形の狭い画角に窮屈そうに、しかし時に美しく暖かく収まっていた。

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史上最高のカンパイ!〜戦地にビールを届けた男〜(2022年製作の映画)

4.0

「こんなのは戦争じゃない、大量虐殺だ」
「それが戦争なんだよ。」

ベトナム戦争の最中、ニューヨークの酒場で酔った勢いで「戦場に行った友達にビールでも届けに行くよ」と言ったら後に引けなくなって本当にベ
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スポイラー・アラート 〜君と過ごした13年と最後の11か月〜(2022年製作の映画)

3.9

大好きなジム・パーソンズの新作ということで。

実話ベースのゲイの恋愛映画。
13年の交際の末片方が病に侵されて……という展開はベタと言ってしまえばそれまでなのだが、それにしてもどうしようもなく泣けた
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怪獣ヤロウ!(2024年製作の映画)

3.3

岐阜県関市のご当地映画を作る!という入れ子構造的な内容のご当地映画。

お笑いコンビ"春とヒコーキ"のぐんぴぃ主演。相方の土岡も友情出演しており、春とヒコーキファンとして観たいと思っていた1作。

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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

3.5

タイトルから刑事ものか探偵ものか……と思ってたら、隣人の奥さんが心臓発作で亡くなったのを殺人では?と疑って勝手に色々探る主婦のお話だった。

大して親しくもなかった隣人の事が気になり、一日中事件(?)
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ステフィン・カリー アンダーレイテッド(2023年製作の映画)

3.9

1本前にレビューした「アンカットダイヤモンド」がA24×NetflixのNBA賭博映画だったが、本作はA24×AppleTV+のNBA選手映画。単なる偶然だが比較できて面白かった。

NBAのスタープ
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.6

A24・Netflix共同製作。

ギャンブル狂いの宝石商・ハウイー(アダム・サンドラー)の、借金取りに追われては商品を売り捌いたりまた金を借りたり返したり家族と揉めたり客とトラブルになったり愛人に甘
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

3.9

主演のセバスチャン・スタンについてのインタビュー記事で

「トランプはこの映画を100回観たに違いない。賭けてもいい。彼はナルシストだからね。それも、特定の部分をとても気に入ってるはずだ」

ーどこを
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絶好調(1965年製作の映画)

3.6

ピエール・エテックス監督・主演の「健康でさえあれば」からカットされた短編。

前半はほぼセリフ無しで誰が見ても笑える。角砂糖にコーヒーが全部吸い込まれるところ大好き。

後半の人がギチギチのキャンプ場
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ウェイターはつらいよ(2005年製作の映画)

3.7

いつか飲食店でバイトする日があれば見たいと思ってた映画。25歳にして夢が叶いました。

レストランで働くウェイターとシェフ達のとにかく下品でくだらない掛け合いがなんか居心地良くてずっと見てられる。
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サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

4.5

🦾2025年劇場鑑賞5本目🦾

IMAXで。

爆泣き!!!!!!!
なんて愛おしいチームなんだサンダーボルツ。大好きだ。

メンバーが徐々にアッセンブルしていく感じとか、市民を助けて歓声を浴びる感じ
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.5

友達作りが苦手なサッカー少女・エッラは、唯一心を開いている叔父さんのトミーの家によく遊びに行く。しかし、トミーの元に外国人の恋人・スティーブがやって来て、トミーを取られたと感じたエッラは嫉妬からイタズ>>続きを読む

スカジャン・カンフー(2025年製作の映画)

3.4

カンフー映画に憧れる古着屋店員の男(喜矢武豊)が、謎の老人(武田鉄矢)から「強くなれるスカジャン」を授かる……

出ました我らがギターソロ喜矢武豊🥵💦💦💦💦

2010年からこの男のオタクをやってるの
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レゴ ブリッキュメンタリー A Lego Brickumentary(2015年製作の映画)

3.7

レゴの映画!それ以外に言い表す言葉がない!!笑

デンマークのおもちゃ会社から産まれたレゴブロックがどの様に世界中に広まり、今も尚多くのファンに愛されている様子を見る事が出来るドキュメンタリー。
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.9

あ〜〜、こういうの好き。

不条理さと、そう来たか!と、あるある〜と、そうはならんやろな感じと、ちょうど良いバランスでとても楽しい。

エテックス自身が男前だけど所謂線の細い美青年って感じでもないのが
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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

3.8

「人は地球上で唯一、"おいしく食べる"という発明をした生き物だ」

前作から仄めかされていたイカ飯が遂に!

本作の敵は古き良き給食を子供たちに、と躍起になり脱脂粉乳やパサパサのパンを食べさせてくる町
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破墓/パミョ(2022年製作の映画)

3.7

「見た事あるか?垂直に立つ棺を……」

全然前情報なく観たんだけど、何やら各分野の除霊?エキスパートが激ヤバの墓を掘っちゃった!みたいな話。

歳も性別も違う主要キャラ4人がみんなキャラ立ちしてて対等
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.8

「僕は彼を愛しているが、彼が憎い。彼を殺したいけど、彼になりたいとも思う。」

レビュー1800本目!!
いつも読んで下さりありがとうございます。
節目の数字の時には"Life gose on"をテー
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フラッシュバック(1990年製作の映画)

4.0

20年前に反体制派の代表として一躍有名になったヒューイ(デニス・ホッパー)が20年の逃亡の末遂に逮捕される。

そんな彼の護送を任された若手FBI捜査官ジョーイ(キーファー・サザーランド)だったが、ヒ
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スナックバーへようこそ(2024年製作の映画)

3.7

1991年、夏ーー14歳のAJと悪友のムースがプールサイドの売店を借りて夏休みの間に一儲けしようとする青春映画。

ジャケット画像と邦題からB級映画風な雰囲気を感じたが、実際には気鋭の新人俳優そろい踏
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オナー・ソサエティ ~優等生のひそかな野望~(2022年製作の映画)

4.3

トムホ版スパイダーマンやシニアイヤーなどですっかりお気に入りになったアンガーリー・ライス主演のティーンムービー。

優等生のオナー(アンガーリー)はハーバード大学への推薦を余裕で勝ち取れると思っていた
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.9

まさか、このシリーズに泣かされる日が来るとは……

市原隼人が給食を目の前にすると我を失うイカれた教師・甘利田を演じたコメディドラマ「おいしい給食」映画版第2弾。

遂に宿敵である神野が卒業を迎え、戦
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縄文にハマる人々(2018年製作の映画)

3.6

「馬鹿にしている人々も、だからといって正解を知っている訳では無い。だから今日の私たちは勝手なことを言う」

タイトル通り、縄文時代の文化や生活に魅了され探究し続ける人々を追ったドキュメンタリー。

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Inaudible(原題)(2015年製作の映画)

3.7

こちらもギンツ・ジルバロティスの過去短編。

トランペット奏者の青年が落雷を受け耳が聞こえなくなってしまい……

ポップで可愛い画風のアニメーションと、自分の全てのように感じていた聴力を失い自暴自棄に
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Rush(原題)(2010年製作の映画)

3.4

伝説の始まり!

後のオスカー監督ギンツ・ジルバロティスが10代半ばに1人で制作した短編作品。
YouTubeで観れる。

夜道で道路に出てしまった少年が車を避けて避けて避けて。。。と言うだけのシンプ
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.8

ーーニューヨークの騒音は90デシベル。絶え間ない悲鳴と同じであるーーー

前作の「クワイエットプレイス:破られた沈黙」(大好きな映画)でクワイエットプレイスのDay1みたいなことは描いていたので、本作
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.4

「ドリームシナリオ」監督の過去作なんだけど、それにしてもめっちゃ「ドリームシナリオ」と雰囲気似てる。全然違う話なのに不思議。

どうしようもないけど憎めない奴の映画は数あれど、どうしようもなすぎて呆れ
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劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.6

教育理念に"食育"を掲げる市立常節中学校で働く、給食を愛してやまない男・甘利田(市原隼人)。

そんな常節中学校の給食に最大の危機が訪れる。。

作品ポスター、こんなにいっぱいキャラいたっけ?と思って
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教皇選挙(2024年製作の映画)

4.8

✝️2025年劇場鑑賞4本目✝️

お、おもしろ〜〜〜〜!!!

題材的に小難しいのかも?と思っていたけど、めちゃくちゃ分かりやすくエンタメだったし何回か声出して笑っちゃった。

おじさん(おじいさん
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プライオリティーズ(2014年製作の映画)

3.5

本年度アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞したギンツ・ジルバロティス監督が高校生の時作った短編アニメーション。

こ、こうこうせい?!

とんでもないクオリティ。しかも2014年に高校生って私と同年代……
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ハサン・ミンハジの帰ってきた道化師(2022年製作の映画)

3.7

インド系アメリカ人のハサン・ミンハジのNetflixコメディスペシャル第2弾。

「愛国者として物申す」が公開されてからのあれこれや、子供の出生など赤裸々に語られる。

前作からバックスクリーンに画像
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ハサン・ミンハジのホームカミング・キング(2017年製作の映画)

3.9

インド系アメリカ人であるハサン・ミンハジが半生を語るコメディスペシャル。

「ホームカミングキング」というタイトルからそのままホームカミングキングになるほど人気者の学生生活だったのかと思いきや、インド
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モー・アマーの俺は陽気な流れ者(2018年製作の映画)

3.7

モー・アマーの自伝的ドラマ「Mo」を鑑賞途中なのだが、スタンダップをする彼を1回見ときたいと思って鑑賞。

移民のスタンダップ・コメディは数あるが、20年近くパスポートすら持たない難民だった彼の苦労は
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