倉持リネンさんの映画レビュー・感想・評価

倉持リネン

倉持リネン

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.9

父親を殺してしまった少年の判決を決めるために小さな会議室に集まった12人の陪審員。

満場一致で死刑に決まるかと思われたが、反対に手を挙げた男が1人。12人の男たちの議論が始まる……


ほぼ全編会議
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

3.9

アマプラの新作欄にあったヤケに響きの良いタイトル!

「リッキー・スタニッキー」って、マーティ・マクフライや野比のび太レベルに語呂がいい名前だな?と思ったら子供が架空で考えた名前だった。なるほど〜
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ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.6

ウィル・フェレルとレイチェル・マクアダムスの異色コンビが歌手のデュオを演じる。
国境を越えた歌の大会「ユーロビジョン」に出場する夢を持った2人の、時に恋愛あり、時にエルフありな不思議な物語。

ABB
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地上の星たち(2007年製作の映画)

4.1

失読症の少年イシャーンは成績優秀な兄と比べられ、両親にも友達にも先生にも叱られて、からかわれてばかり。
そんな中転任してきた臨時の美術教師は、イシャーンに絵の才能があることに気づき……


息子の障害
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ハッピー・ニュー・イヤー(2014年製作の映画)

4.2

父親に罪を着せた男への復習の為に立ち上がったチャーリーとその仲間たち(チャーリーズエンジェル!)

金庫に入った300億のダイヤを盗む計画を立てるが、金庫に唯一繋がる部屋はダンスの世界大会の控え室だっ
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ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー(2019年製作の映画)

3.8

グエー!こんな私得なコメディがあっていいのか!

ザック・ガリフィアナキスが”ふたつのシダの間”でハリウッドスター達にひたすら失礼な質問をするインタビュー番組を作る。というテイのモキュメンタリー。
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.1

うおおお、うおおお……これは凄まじい。
公開当時も話題になった本作、なんか前情報で勝手にカウボーイ兄弟の話だと思ってそんなに興味無いな〜とスルーしちゃってんだけど、もっと早く見ておけばよかった。

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ラガーン(2001年製作の映画)

4.0

クリケットをご存知か?


1800年代、大英帝国に支配されていた頃のインドの貧しい村が舞台。
インド映画観てると定期的に出会うブリカス映画です。笑


【あらすじ】

大英帝国「お前ら今年の年貢2倍
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ゲットハード Get Hard(2015年製作の映画)

4.4

硬くしろッッッッ!!!!(ナニを?)

分かってる……これが下品なおバカ映画だということは……でも私はこういう映画が見たくて映画オタクをやっているんです泣


大富豪だが気弱なジェームズ(ウィル・フェ
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.7

「この作品はドキュメンタリーだが、主人公の身の安全の為に映像はアニメーション化されている」

↑もうこの説明だけでどんなに壮絶なドキュメンタリーか想像いただけるだろう……


アフガニスタンで生まれた
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.9

なんだか今日は心がザワザワして、何をやっても上手くいかず、周りとも噛み合わなくて。

1日も終盤に差し掛かったところで遂に大きな悪い事が起きてしまうんだけど、なんだかそんな予感が朝からしていたような気
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俺たちホームズ&ワトソン(2018年製作の映画)

3.3

ウィル・フェレルとジョン・C・ライリーの「俺たち」コンビが今度はホームズ&ワトソンを演じる!

この2人、身体もでかいしよく見ると結構強面なのに全力でバカやるのが良いんだよなー。


ゴールデンラズベ
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シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド(2023年製作の映画)

3.8

0歳から観れると話題の幼児向け作品の劇場版。
可愛らしいキャラクター達が戯れる楽しい作品で、非常にシンプルなストーリーとキャラクター設定ながらパペットを中心に場面ごとに様々なアニメーション技法を展開し
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エルフ 〜サンタの国からやってきた〜(2003年製作の映画)

3.8

途中ジョン・ファブロー出てきた!と思ったら監督もやってた。ジョン・ファブロー、自分が監督した作品に出がち。

最近、出産を控えたバイト先の友人に1ヶ月分のシフトを全部代わりに出るよ!とノリで言ってしま
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クライム・ゲーム(2021年製作の映画)

3.5

タイトルから派手なクライムサスペンスを想像していたが、蓋を開けてみるとアメリカの闇を実話に基づきつつ重厚に描いた静かな作品だった。

1955年のデトロイトを舞台に、私の推しベニシオ・デル・トロ様を始
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.8

泣いたり

笑ったり

ラジバンダリ


「神様の思し召し」でハマったアレッサンドロ・ガスマン主演の初老ラブコメ。

劇場で見逃して、イタリアの映画だしもう二度と見れない……と落ち込んでたらレンタル来
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俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!(2012年製作の映画)

3.6

「女性からの支持率は悪かった」
「どれくらい?」
「数の発明以来 最悪です」
「思ったより酷いな」

ウィル・フェレル×ザック・ガリフィアナキスが下院議員の座をかけて史上最低の泥仕合!

という設定だ
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ムンバイ・ダイアリーズ(2010年製作の映画)

3.6

アーミルカーン作品のNetflix配信終了前に。

ムンバイを舞台に立場も暮らしもカーストも違う4人の男女の人生が交わった瞬間を描いた作品。

インド映画では珍しくダンスもアクションもない、真面目な人
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マイセルフ(2024年製作の映画)

3.4

ディズニー、近年は長編でも短編でも割と一貫して「みんな違ってみんないい」をテーマにしていたと思う。

しかし、今までは人種とか障害とかのメタファーだったのが、本作は明らかにルッキズムに触れていて結構び
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トムとジェリーの大冒険(1995年製作の映画)

3.5

(えっ、喋った……)

と思ってみんなの感想見たら皆同じこと言ってて笑っちゃった

祈りのもとで 脱同性愛運動がもたらしたもの(2021年製作の映画)

3.7

過去鑑賞。
「ある少年の告白」と併せて観るといいかも

キリスト教に限ったことじゃないけど、何も悪いことをしていないはずの誰かの人生を壊すレベルで傷付けるって何が救いだ何が宗教だと言いたくなってしまい
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アッセンブル:ロキ シーズン2の裏側(2023年製作の映画)

4.0

最早このシリーズを見るのがMCUを追っかけ続ける理由の一つになりつつある。

「ソー」1作目から長年続いたロキの物語を閉じる作品として、最高峰のスタジオとトム・ヒドルストンとTVA職員を演じた役者たち
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クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ(2017年製作の映画)

3.5

生まれて初めて映画館で観た映画が「夕日のカスカベボーイズ」で、それ以来ほぼ毎年映画館でクレしん映画を見ている私が「25周年記念に過去作のイースターエッグ登場!」という宣伝にどうも安直さを感じてしまい、>>続きを読む

テイラー・トムリンソンのすべては思うまま(2024年製作の映画)

3.6

どんどんステージが豪華になってくのがエモい笑

相変わらずの毒親トークが炸裂。笑えるけど、早く幸せになって欲しいとも思ってしまう……

ヒュージャックマンの手袋のくだりは最高。

Alternative Math(原題)(2017年製作の映画)

3.4

皮肉の効いたオシャレなコントを見たような気分。生徒の足し算の間違いにバツをつけた数学教師が親や校長に訴えられ最終的に職を失うが……というショートフィルム。

こういうトンチの効いた落ちってどの国でも通
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ジャック・ホワイトホールの落ち着けって!(2024年製作の映画)

3.9

彼女の元彼がレオナルド・ディカプリオだって話題で

「彼女は26になったので捨てられた」「だから僕にしがみついてる」「こっちのジャックなら沈まないわ!ってね」

このネタ出来るの強すぎる。

あんまり
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回廊とデコイ(2023年製作の映画)

3.7

2023年劇場鑑賞41本目。

元ラーメンズ小林賢太郎が監督した短編映像と舞台映像のオムニバス。

私は子供の時からラーメンズの大ファンだったんですが、そんな私の趣味に一切興味を示してなかった真ん中の
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ピリオド -羽ばたく女性たち-(2018年製作の映画)

3.8

未だ生理が恥ずかしいもの、穢れとして扱われているインドで女性達が立ち上がりナプキンを作って売り始めるまでを描いたドキュメンタリー。

「パッドマン」の女版みたいな話だなーと思ってたらパッドマン(本人)
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

2023年劇場鑑賞40本目

「キリングオブケネスチェンバレン」と「福田村事件」という事実を元にした最悪の殺人映画を2本観た日の夜に殺人を娯楽にした映画を観るのはどうなんだ?と葛藤したが、他に空いてる
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

「鮮人だったら、殺してもええんか。」


2023年劇場鑑賞39本目

凄いものを見た。

関東大震災からちょうど100年の日に、関東大震災の災害そのものではなく関連して起きた朝鮮人虐殺を描いた映画
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最期の祈り(2016年製作の映画)

3.6

いつか絶対に死ぬってみんな分かってるのに最後の最後まで決断を先延ばしにしちゃうんだよね。多分私もそう。終末医という尊い仕事に感謝

彼方に(2023年製作の映画)

3.5

2024年アカデミー賞短編映画賞ノミネート。
本作と「ヘンリーシュガーのワンダフルな物語」の2作がNetflixからノミネートされてます。雪山の絆とかナイアドとか、あっという間に当たり前のようにNet
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