イチロー51

ワンダフルライフのイチロー51のレビュー・感想・評価

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)
3.0
死んだ人が天国へ辿り着くまでの7日間に最も大切な思い出をひとつだけ選ぶ、という設定を通して人生の意味について見つめ直したファンタジードラマ。
監督、脚本は是枝裕和。
出演は、ARATA、小田エリカ、寺島進、谷啓、伊勢谷友介、由利徹、内藤武敏、香川京子、内藤剛志。

天国の入り口にやって来た22人の老若男女は、これから7日間の間に大切な思い出をひとつだけ選び、その思い出だけを持って天国に向かう。思い出は職員の手により撮影され、最終日に上映会が開かれる。さっそく職員たちは死者達から思い出を聞き出し、撮影のための準備を進める。

22人のオムニバスに紹介されるそれぞれの思い出…
22人は多過ぎだと感じました。もっと少なくして一人一人掘り下げた方が良かったのではないか…
22人のうち、役者が演じているのが3分の1位で、残りはオーディションで選ばれた素人です。その素人さんは本名で出演し、本当の自分の思い出を語ります。
そのせいか、この映画はドキュメンタリー風で、どこかリアリティ感が有ります。

生と死の関所のような場所であった、あの場の存在意義が良く分からなかった。
そして、人生の中で1番大切な思い出を選ぶ。人は大切な思い出は幾つも有って、ひとつを選ぶ事は出来ません。
それはそれとして、決して派手ではないけれど、人の心の奥底に響く、そんな映画でした。

個人的には由利徹さんの演技が1番好きです!