ワンダフルライフの作品情報・感想・評価

「ワンダフルライフ」に投稿された感想・評価

sorahi

sorahiの感想・評価

3.0
「なぜかというと、選ばないっていう責任の取り方もあるんじゃないかって思ったものですから」

徹底した人間観察は、究極のサディズム。

なるほど、これほどの監督の下地には、これだけの観念世界があるのね。

実験的映像です。嵌まる人には嵌まりますが、普通の人は近づかないほうがいいかも。
櫻

櫻の感想・評価

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死んでしまったらどこへいくのだろう。幼いころからの永遠の疑問、考えても考えてもわからない。死後の世界について考えられるということは、現在を生きているということだ。生きているうちは"現在"がどんどん更新されていって順番に過去に変わっていくけれど、死をむかえた瞬間にその更新が止まって"過去"だけになる。その"過去"の思い出の中で大切なものをひとつ選べるとしたら、、、はたして幸せに思えるんだろうか。


この日々ってのはドキュメンタリー映画なんだよ、と友人の誰かがいつか言っていた。記憶を思い起こす時はほとんど映像として浮かびあがるから、あながち間違っていないような気がする。死後の世界には、大切で忘れたくない思い出を映像化してくれる施設があるのなら、その思い出が映像作品へと変わるということ。姿は消えてしまうが、作品は残るのだなと考えるとなんだか良いなあ。人生をこんなかたちで締めくくれたら素敵だなあと思う。
斬新な設定。

うとうとしながら観てしまったのであまり覚えてない。
tak

takの感想・評価

4.0
 「ワンダフルライフ」は素晴らしいファンタジー。死者たちがあの世に召されるまで7日間。彼らは生涯でひとつだけ幸せを感じた思い出を選ぶ。舞台となる 施設ではそれをスタッフが映像として再現し、それを観て幸せな記憶がよみがえった者はその瞬間に天に召される。実社会と同様にいろんな人がいる。スタッフ は彼らとカウンセリングして思い出を選ばせ、映像化の段取りをする。しかしそのスタッフたちは思い出を選ぶことができなかった者たち。

 所詮は虚構である映画が人の魂を昇華させる・・・なんて素敵じゃないですか。クライマックスの再現映像を撮る場面はなんかジンとくる。人々の手が一人の幸 せを支えようとする暖かさを感じる場面だけど、それが映画全体からも伝わってくるようだ。本編には他の映画にあるような、感情を高める音楽はない。カメラ はじっと思い出を語り続ける人々を追う。ARATAや小田エリカら主人公たちの内面にも深く入り込むような説明くさい場面もなく、カメラの視線はどこか距 離を置いて彼らを見つめているようだ。そこで思い出すのは、是枝監督のデビュー作「幻の光」で感じた距離感。ものすごいロングショットも交えて主人公二人 の姿を追うカメラに、僕は淡々とした冷静さを感じた。しかし「ワンダフルライフ」の視線は暖かい。真っ正面から見据えて、人々が語る人生を肯定してくれる ようではないか。土曜日に試写室へ向かう人々を先導するのは、主人公たちによって奏でられる行進曲。これらも実際に役者自身が演奏したっていうから、ます ます暖かさを感じてしまう。

 そして今自分が死んで、幸せな思い出をひとつ選べと 言われたら・・・選ぶことができるだろうか?。いやいや、選びたくなるような事をまだまだいっぱいしなくちゃね!。
実は私、「死」というものが怖すぎて否定してきました。しかし、この映画の中のように、そして今生きている私のように、人生一番の思い出だけを持っていけるところが「死後」なら、喜んで生き、怖がらずに死にます。映画ってこうやって作るものでした。「私も誰かの幸せの中にいた」ということに気づいた瞬間、向こうに行けるようになった男のよう、主人公たちがスクリーンの向こうで私を観覧しているように見えた演出は感動的でした。まるでこんな私も誰かの人生最高の思い出の中にいるって言ってれるようで。真っ白の雪の中の太陽みたいな映画でした
みるめ

みるめの感想・評価

5.0
📅1999/春
渋谷シネマライズ

2018/5/20(sun)6:11☕
こより

こよりの感想・評価

3.0
ドキュメンタリー出身の是枝監督ならではのドキュメンタリータッチの作品だったけど、正直ちょっとだけ間延びを感じた。
というのも、食後に見て、とっても眠くなって、映画中に寝てしまったのです。

金曜日の再現シーンを作るとこなんかは、ドキュメンタリーのようなリアルさで楽しく見れたけど、
前半の火曜日、水曜日あたりがちょっと間延びしてて、眠くなってしまう要因だったと思う。
もちろん火曜日あたりのみんなの話も面白かったけど、ちょっと絵力の無いカットが続いてしまう。
(それは小手先で他のことをやっても仕方ないからあれでいいんだけど)
画面も全体的に暗く、また古い映画なので画質も悪くモンヤリしている。

ただ、のちのち考えてみると、ストーリーや設定は良いので、
ちょっと実験的な作品というのか、
荒削りというよりは猛々しさはないのだけど、
静かな映画が好きな人には向いていると思う。
kaori

kaoriの感想・評価

3.5
私が初めて見た是枝監督の作品。
ドキュメンタリーを撮ってた監督ならではのリアルな演出が新鮮で斬新でした。
伊勢谷さんや井浦さんはまだあまり世に知られてませんでしたが、是枝さんはお二人の一番いい表情や台詞を引き出してたと思います。
ファンタジーな設定のなかにリアルを追求した作品だと思います。
2018年4月鑑賞。
谷啓がエリカの部屋で月の話をした時、このおじさんは少女に恋したのか!?超ロマンチックじゃん!と思ったけど、まあ多分ちがう。

生と死と記憶の物語かと思いきや、画面上からも分かる通り、月というモチーフからも感じれる通り、光と陰についての物語かと私は感じた。
Loca

Locaの感想・評価

2.5
片手間にいろいろやりながら見てしまったので申し訳なかったけど、いろいろタイムリーな事に気づいたり、実感したりした。自然な演技と言われるものは、自然ではあるかもしれないが、演技でしかないのだな。と思った。それさえも超えた自然な演技もあるのでしょうが。台詞を喋る役者より人間が普通に喋っている方が面白い。と、つい先日人が言っていた言葉を思い出した。人間って面白いんだな。どんな人の人生も泣けるほど素晴らしい、というのはある起業家の言葉ですが、まさに。そしてそれを失ってからその素晴らしさはまた輝くのですね。
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