ワンダフルライフの作品情報・感想・評価

「ワンダフルライフ」に投稿された感想・評価

dada

dadaの感想・評価

4.5
是枝監督を追いかけるキッカケになった作品。奇想天外な設定にも関わらず、本当のドキュメンタリーに思えてしまう見せ方の巧みさ、凄いです。
もやし

もやしの感想・評価

3.4
記録。


是枝監督の2本目の作品。

なんか凄まじく退屈で流し見してしまった…
1作目の幻の光見たときはそういうのなかったんだけど…
でもやっぱり最近の是枝作品は洗練されてるんだなってのは思った。



死んだ人が天国に行く前に立ち寄る所がある。
そこで一番大切な思い出を一つだけ決め、その記憶だけを持って天国で永遠の命をもらう。

まずこの設定の必然性が全然わからなかったなあ。
劇中でも「俺達の仕事って何のためにあるんですかね」って言ってたけど。


皆が自分の思い出を語るんだけど、それが異様にリアリティがあって、たぶんこれ役者本人の思い出喋らしてるんだよね? たぶんそうだと思う。


なんかよくわからないんだけど、その立ち寄る所の世界でも、普通に働いてる人とか生活してる人とかがいて、普通の社会があって、え、この人達は何なの?ってなった。
この世と天国の境界線にいるこの人達は何なんだろう。



しかし、一番大切な思い出、って、考えてみたけどあんまないね。ろくな人生じゃねえ笑
でも登場人物もかなり悩んでた。


人間の一番の恐怖である死がない世界ってことで、独特ののんびり感のある映画でした。


人との別れと新たな出会いっていう普遍的なものも描いていました。
自分だったらどんな選択をするかな?誰しもが自分の人生の主人公なのだから、共感できるテーマですね。

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督の、ゆったり時間が流れていく感じが良き!
撮影の仕方の工夫もあって、色んな人の人生を一緒に振り返っている気持ちになって、新鮮だった。
多くの人が子供の時や若い時の記憶を選ぶのが感慨深い…
ツカダ

ツカダの感想・評価

3.4
是枝監督作品鑑賞2作目〜
私にはあんまりしっくりこなかった作品だった。好みの問題だと思います。

ドキュメンタリータッチがすごく巧くて、あたかも本当にこんな仕事が存在しているかのよう。その分、幻想的な設定やストーリー自体のロマンチックさとうまく馴染んでない感じがした。ドキュメンタリータッチで生み出されるリアリティに対応するほどのキャラクターの深みがそれぞれに感じられなかったというのもあるかな。

設定や筋書きも素敵だと思うんですが、個人的には残酷だという思いが出てきてしまう。何年生きても1つだけしか持っていけないし、その記憶が子供の頃や青春時代の思い出なら、そこから先その人が生きた年月は記憶から失われるということなんだろうし、そういう風に切り捨てられた記憶の存在が虚しい。作中でも1番輝かしい記憶は晩年にはなく若い頃にあることが多く、また、それは仮に現実でアンケートしてもそうなのだろうな、と思うのでやるせなさを感じた。また自分が選んだ記憶のなかに登場する人物が自分との思い出を選んでいないことが十分に起こり得るのも、完全に現実を映していてこわい。誰かにとっての一番が、その誰かの相手の一番であるとは限らない。当然だし、わかりきっているからこそ、残酷な現実。
是枝監督が観客にこういう残酷さを受け取って欲しかったのかというとそうではない気がするので、自分には合わなかった作品だな、としみじみ。
もうこれは半分くらいはドキュメンタリー。
俳優さんたちも良かったけど、一般の方たちが本当に良かった!再現を作っていくシーンも良かった。原ひさ子さんが可愛すぎるし、タタラキミコさんもほんまに可愛かった。あんなおばあちゃんになりたい😊
自分が今もし死んでしまったとして、一つだけ思い出を選ぶとしたら……考えたけど、今の自分にはまだ選べないなー。

是枝監督の昔の作品。今とちょっと違う感じもあるけど、自然でリアルでどこか冷たくもあったかくもあるのは同じやった!好きー
みー

みーの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!映画好きが撮影した映画らしい。思い出を映像化するために、映画監督が映画の撮影風景を撮影しているシーンとかいい。どうやら素人さんが出ているという話を聞いたけど、お婆ちゃんとか可愛いし、セリフ1つが伏線になったりもしてるから凄く面白く観賞してた。アラタの映像化のシーンで、「カット!」の声が入って次のシーンではアラタが消えてるってのが切なかった。シーンの繋ぎが面白かった印象。好きな映画のひとつ。
たなか

たなかの感想・評価

4.3
日本映画専門チャンネルの万引き家族公開記念特集にてHDリマスター版、作品についての監督へのインタビュー付(ありがとう日本映画専門チャンネル)

死んだ人があの世にいく手前の施設を描いた作品
キャストから漂う90年代臭がすごいんですが99年の公開、個人的な印象として当時のサブカル感といいますかそんなものを感じました(そうかノストラダムス君もか)

ドキュメントと劇を混ぜ込み更にその中で再現VTRを作っていくという構造が面白いコンセプトの作品なんですが話を転がしていく劇の部分がやや薄い気がした、描きたかったであろうキャラがいすぎて詰め切れなかった感

それでも真骨頂のドキュメントな部分は見応えありますし、ビデオで自分の人生を見返していくところなんかも面白かったですね(平凡な生活ですよといっているビデオが完全に小津目線だったり香川京子が特別出演してたり)
全体通して静かな所もグッドでした

是枝さんの若いエネルギーや考えてた事がうかがえる作品でしたね
正直、個人的には「駄作」にカウントしたい。
ただし、色んなことを冒頭から感じるのも事実。

死後の世界のお仕事。
という現実から地続きのファンタジー世界。
この虚構空間に持ち込まれるドキュメンタリー。
これが、僕はうまくハマっているとは思えない。
是枝監督は「死」を通して「生」を浮かび上がらせる装置としてこの手法を選択したのだと思う。
しかし。その装置がデンと画面の真ん中にこれ見よがしに置いてあり、いわゆる自然体な演技を「やらされている俳優」と一般の素人たちが混在する。
だが、これも実は混在してはいなくて。
役者たちは、明らかな「自然体」というめんどくさい演技をしていて。
素人さんは、如何にも、素人さんらしい生々しさ、によって構成されていて、ドキュメント性は希薄。の反面、劇空間としても中途半端になってしまっているように思う。

つまり、グレーな世界にしてしまったが故に、どちらもうまくいっていない印象。
そこに基本的には邪悪な世界がないため、個々の人物たちの物語が、やはりこれも薄っぺらく見える。

特に、いつもの伊勢谷友介は、もう。
酷い。
彼はいつも酷いから(20年経過して今も何も変わらない酷い芝居をしてるからある意味で凄い)、逆にイライラが際立ってきて逆に面白いが、作品の素晴らしさには結びつかない。

これは。
作風もまぁ、近くて、同時期に出てきた河瀬直美とは雲泥の差だと思う。
河瀬直美の映画にはあって是枝裕和の映画にはないもの。
それは人間の芯に横たわる「性」の問題だと思う。
その、人間の美しくもありまた醜くもある「性」のほとばしりがないため、「生」が浮かび上がってこないのだ。

つまり是枝裕和の描く人の「灰色」は限りなく白が濁った灰色で。漠然とした白になれない灰色なのだ。

しかも意図的に漂白されない灰色。
だから、どうしても是枝作品から、人間の感情をうまく読み取れない。
まだ、この時点では。

ただ、ARATAや寺島進なんかは、この手の演出に映える俳優だなぁって思った。

で。
映画として観ると。
2点。
やっぱり決定的に不足してる。

ひとつは、ARATA自身の物語と内面。
彼が成仏したいと思うのなら、その、現在の世界での違和感や、実はそこから抜けたいという「フシ」がないと、ダメなのだが、それを描いてくれてはいないので、感情移入ができない。

あと、小田エリカとの関係性。
ここに男女の物語が深まっていかないので、やはり、ARATAだけでなく、小田エリカのキャラクターも描けてないことになってしまっている。
だからやっぱり、本作のメッセージが綺麗事になっちゃってるんだなぁ。
K

Kの感想・評価

3.2
ARATAさんが美しかった。一番大切な思い出。自分だったら何だろう。生きた証。良い思い出として忘れないでいてもらうこと。それが生きた証になれば幸い。
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