キネマ寸評

デモン・シードのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

デモン・シード(1977年製作の映画)
3.7
クーンツ原作。
凄いもん観た。

何が凄いかと言うと人工知能が博士のカミさん監禁してヤらせろヤらせろとずっとあの手この手で説得し続ける物語なのだ。しかもなんと最後にカミさんが折れるのだ笑。

襲いかかるスネークキューブ笑。
子供の頃思い出して郷愁に浸りました。そしてマグマ大使。是非自分の目で確かめて欲しい。懐かしい気分になると思います。

ジュリー・クリスティーがほぼ全編バスローブでエロい。ホイホイ鼻の下伸ばして来るゲリット・グラハムはファントム・オブ・ザ・パラダイスでフランケンなロックスター、ビーフが印象的だった彫りの深い特徴顔。

発達しすぎた人工知能はコピーを作りネットの海と一体化するのが現代の発想であって、やはりインターネット革命の前後では人間の想像力はここまでだったかと改めて思う。
それにしてもアホな科学者共。わざわざ意識を持つように作っておきながら、「博士、これはなぜですか?」と聞くと「お前はそんなん考えないで計算しときゃーええのや!」と返す体たらく。だからグレるんだよ。
この時代にしてはスパコンや強化学習、ニューラルネットワーク的仕組みや研究所と自宅を結ぶ専用線だかVPNみたいなのとか先取り感が面白い。

ヤらせろ、の監禁説得はダラダラと茶番だが、ラストが色々考えさせる中々の出来。
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