万博で沸く大阪を舞台に、大原麗子、市地洋子に東京から来た夏純子の三人が、あの手この手の「ハクいシノギ」で稼ごうとする様を描く元祖ガールズムービー。
中島貞夫と掛札昌裕が脚本を書き、中島は主題歌の作詞も担当。東映らしいどこか暗いムードとは無縁な、東宝チックな明るさがとても魅力的。三人がとにかく可愛い!
渡瀬恒彦は顔見せ程度の出演だが(工藤堅太朗が男側のメイン)、金子信雄、小池朝雄の怪演が楽しい。ピーターや和田アキ子(主題歌も担当)も出演し、歌謡映画でもある。70年代風俗、女性ファッションも楽しめる異色作。鳥居元宏監督は現代劇は少なく貴重。
クライマックスのカーチェイスが「狂った野獣」を思わせる。前半絞りに絞った予算をラストの盛大なカークラッシュ(すげぇ爆発)に充てたんだろう。スラップスティックな味は中島貞夫の味なのかもしれない。ロバのパンが笑わせる(観て下さい)。