最初の3分の1はぐいぐい引き込まれてしまう。面通しで集められたユージュアル・サスペクツが手を組むという設定に、一人一人のキャラが立っているし、現在、回想がパラレルに進むため、展開が早く少しついていけないくらいなのも、やっぱこれこれ！だが
伝説的ギャング、カイザーが登場するあたりから段々とご都合的な展開にはなっていく。伝説というだけあって、なんでもお見通しだし、なんでもできるらしいという話になっていくら辺で鼻白む。
作戦もほとんどなく、単純な正面突破で見どころがないし、ハンガリー系ギャングが弱そうなのに、どんどん殺されていくのが気の毒、イーディもあっさり死んだことになっておりなんかなー、元刑事のキートンがカイザーだという推理にも大変な無理があり、伏線があからさまだ。そもそもカイザー自身がそんな強いならなぜわざわざゴロツキを雇ったりするか、ツッコミが止まらなくなる。ラストのオチの部分も、部屋を見渡してみたら気付いた…って…ねえ
最初の3分の1だけでいい。
