荒ぶる十代。
無軌道な若者たち。
二人の主人公の、ざらついてひりついた殺伐とした心の中が見えるよう。
ロングショットが多く前半はほぼ音楽無し。
後半、廃屋でのパーティー以降は1970年代の超有名曲が延々と流れる。
旧い家具をキャンプファイアのように燃やす若者たち。
芸術性は感じないが、切実さ、焦燥感と空虚な現実感は伝わってくる。
1994年にしては全体にアナログ感漂うと思ったら舞台設定は1972年とのこと、納得。
オリヴィエ・アサイヤス監督の半ば自伝的な作品らしい。
ラストの、どこにも辿り着けない二人が哀しい。
盗み出したダイナマイトがどうなるのかドキドキしながら観てたけど特になにもなかった。