アルパカメタル

ロビンソンの庭のアルパカメタルのレビュー・感想・評価

ロビンソンの庭(1987年製作の映画)
4.0
圧倒的。衝撃的。
インテリジェンスも感じるんだけど、方法はめちゃくちゃヤンキーなんだよ。

ストーリーはほぼない、ように見えてその映像、セリフ、端々からテーマ性みたいなものはなんとなく伝わってくる。ただそこは重要ではない、と言わんばかりに聞き取りづらいセリフ(上映後のトークで監督が「意図的に潰した」と言ってた)とパワーみなぎる映像の連続。考えることを放棄させようとしてるとしか思えない。

今の時代にも尖ったことをしようとする作家はいっぱいいるけど、これを見てしまったら甘いというかお子ちゃまのお遊び(言葉が悪い)にしか思えなくなってしまいそう。これを見て感じたことを言語化するのが本当に難しく、これからの自分の映画の見方も変わる、そんな作品だった。

これの制作の裏側で制作部も技術部も関係なしにスタッフが血の涙を流してると思う(特に美術部はめちゃくちゃ大変そう)。でもこんな作品が世に出たんならそれで報われるよね。

山本政志監督の作品は初めてだったけど死ぬほど他も見たい。今すぐにでも。