のぶ

砂の器ののぶのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画の何がそんなにも感動するのだろうか?と言う事(笑)
主人公の和賀英良(加藤剛)は確かに壮絶な幼少期を送った苦労人です。でも、大人になり名声を得てから彼がやった事と言えば、あれ程の辛苦を共にした父親に会う事もせず、ましてや大恩人である三木謙一(緒形拳)を殺し、愛人(島田陽子)までも間接的ですが殺した男です。何処に同情の余地があるのか?捕まって当然だよね(笑)なのに感動してしまう不思議さ。今西(丹波哲郎)が和賀を指して「もう、彼は音楽でしか父親に会う事が出来ないんだ!」って言いますが、それも釈然としないんです。そんな見方をしないで、単純に見ればいいんでしょうが、そう言う事が気になってしまって…(笑)

苦労した親と子の物語には感動出来るのですが、その子は、親にも会わず、過去を知っている恩人は殺し、愛人はべらせ、逆タマ狙ってるいけ好かない男なんですよね(笑)何処に感動できるんだろう…。
でも、感動しちゃうんだよねぇ。
すみません、自分何を書いてるかワケ分からなくなっちゃいました(笑)
そういう矛盾点を覆い隠し、見るモノに感動を与えたのはやはり、親子の放浪シーンの壮絶さでしょうね。このシーンが無ければこの映画、それ程評価の高い映画にはならなかったのではないでしょうか?
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