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「砂の器」に投稿された感想・評価

Kir

Kirの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽はサスペンス劇場みたいな感じ.

丹波哲郎の演技は深みがあって良い.

話は丁寧に進む.
が,オチが息子の反抗期で,人が死んだというだけ.

荘厳なクラシックをバックに放浪記から別れのシーンは白夜行を思い出すくらい,やるせない感情にさせて,さぁ,真の動機はなんだー?


...ってないんかーい.となったのが残念.


被害者を殺した理由として考えられるのは...
(いろいろな人の意見も参考にさせて頂きました.ありがとうございました.)

①過去を知る人なので殺した説は,作中であっさり否定.

②作品の意向としては,父との放浪記に受けた感情を元に作成した「宿命」を完成させるため(父に会うと情が入ってしまう?ので完成しない)に殺した説が有力ですが,被害者は話しがわかる人みたいですし,その理由を被害者に素直に話せばよいのではなかったのでしょうか.公演が一区切りした後に会いに行くから待ってくれとも言えばよいでしょう.

初回公演が差し迫り,作品を仕上げなければ行けない状況の中で,いきなり昔の知り合いの田舎のおせっかいバカが現れたせいで,イライラがピークになったから,としても,バーからイライラを保ちながら移動し,操車場で殺そうと冷静に計画できますか?できたとしたら,相当な相手への殺意が必要でしょう.

完成させたことによる,社会的成功が目的だったとしても,稼いだ金で,自分を虐げてきたハンセン病に対しての社会活動をしたい等の理由の描写もない.

また,一切伏線の無かったのに,努力したとはいえ,いきなり音楽の才能が芽生えたのも無理がある気がする.

③もともとあった怨恨と口論による激情説だと,「あんたのせいで,父と離れることになったんだ.その上,俺の成功も邪魔しにきたのか」って感じになり,殺したと思いますが,彼が激情型人間であるみたいな描写もない.被害者と別れのシーンでは子供ながらに申し訳ないと思っていたのか,泣くほど,根は優しい性格です.今の成功は被害者のあの時の行動のおかげもあることは理解しているはずです.しつこく父に会うように言われたことが,石で前頭部骨折させ,目立つほどの返り血を浴びるほど殴打する原動力になるとも思えない.

息子の回想シーンの被害者の殺害直前のセリフから考えても,大人になった後も,病気のせいで父に会えない(ハンセン病になったら面会謝絶である)という訳ではなく,会おうと思えば会えたような気がする.

①~③が混ざった理由であったとしても,結局,動機は,自らの立身出世の邪魔であったため殺したという,身勝手な理由しか考えられない.
少なくとも社会情勢が悪い等の,彼に同情できる動機ではない.
女も避妊せずに,やり捨てて終わりですし.
「宿命」の完成が父と,被害者の恩を仇で返しても,やりたい理由も作中には示されていない.

それだと,過酷だった父との放浪記は,彼の人格形成になんの意味ももたらしていないことになる気がする.

④として,観せる側の都合で動機を出せない(動機の描写をぼやかした)説で,要はハンセン病患者が家族にいるが故に,過酷な思いをした息子が殺人をする(殺人事件でないと作品が面白くない)からのピアノ公演成功後の逮捕までの話は考え,伏線回収し,ミステリを成立することまでできたが,肝心の殺しの動機まで上手くまとめられなかった説.

そうであれば,上手く広げられたけど,上手く包めなかった演出過剰な作品であるというのが結論になります.
今となっては思いもしないような犯罪トリック。
血液検査にあんだけ時間かかるのか等々と骨董的価値観でも楽しめました。
全てに感情移入出来るかで映画の重みも変わります。
その点では音楽と共に露わになるクライマックスは最高の華でした。

福祉も何もない時代。
野良犬のような幼年期。。
自分に置き換えたらどういう選択をしただろうか。
人を呪い生きる、人の愛情を信じて生きる。

報いることと絆の難しさ。
犯人が一番の被害者って気もしそう。
You

Youの感想・評価

4.0
※※旅の形はどのように変わっても、親と子の宿命だけは永遠のものである※※

刑事たちの旅と親子の旅の対比がなんとも言えません

失ったものも自分の一部だし、それが突然削ぎ落とされそうになる音楽家
yuka

yukaの感想・評価

3.0
確かにええ話なんやが、点数高すぎて期待値高く設定しすぎていた〜

前半がちょっと退屈に感じてしまって。最後の数十分は「あぁいい話っすな〜」となったんだけれども

「宿命」

ハンセン氏病、ハンセン病って名前しかしらず。症状も、過去にそんなに差別的なものがあったことも知らず。観終わってググってやっとなるほど…となった

ピアニストのお兄さん、『ラストクリスマス』とか『クレイジーリッチ』とかのHenry Ewan Goldingにちょっと似てません!???って、そんな所でびっくりしたりした。まぁ、クレイジーリッチまだ観れてないんですけど。
踊る大捜査線じゃんってなった。汁なし坦々麺の登場で当たり前の坦々麺に汁あり坦々麺って名前がつくような現象に名前が欲しい
「昔の映画をーー  
もうやめよう。

 参ってしまっている。
情報量が多く、何が何だかわからなくなるのだが、これは原作への素晴らしい誘導であるのには間違いない。
 うーん、点数つけらんねぇなぁ。初めてかな、こんな感覚。
 なんだかわからん料理の、一番豪勢なフルコースを食わされた感じかな。
 間違いなく美味しかったし、腹も一杯なんだけど、僕は一体、何を食ったんだろうか。
 分からないでもないが、原作まで食指を伸ばさねばわからんだろうな。

 胸焼けしてるよ。
まこと

まことの感想・評価

4.2
松本清張原作 上下巻の分厚い原作をとても上手くまとめていると思う 人情味あふれる今西刑事を丹波哲郎がやるのは意外だった 必要最低限の説明以外省いているので話の展開はわかりにくいがテンポよく見せてくれる そして壮大な音楽に美しい映像 ラストの下りは圧巻 琴線に触れるととはこういうこと 切ない人情味あふれるお話
sakutaro

sakutaroの感想・評価

4.3
Amazonプライム・ビデオにて鑑賞。
美しい日本の原風景と、迫害や差別という国が抱えた大いなる罪を同時に映し出す凄まじい作品でした。
序盤の地道な聞き込みシーンは地味で冗長に感じたが、中盤あたりに真相に辿り着いてからの展開は本当に凄まじく、そして涙が止まらなかったです。こんなにも残酷なのに、あまりにも美しすぎる。音楽も凄まじい。この素晴らしい回想を、聞き込みで得た情報からの想像でしかないと言っているのも凄いですね…。まるで彼の果てしない孤独を抱きしめるような映画でした。
映画館の大画面で、大音量で観てみたい。
おまる

おまるの感想・評価

3.0
写真見ても誰か分からんやろ。ご都合展開が気になりました。
感動させようと、くどかったように感じます。
中居くんのドラマ版が忘れられなかったけど圧倒的「宿命」での回想シーンで色々ビンビン
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