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温泉女医のcのレビュー・感想・評価

温泉女医(1964年製作の映画)
4.3
福岡の中洲大洋劇場にて開催中の若尾文子映画祭へ。旅行に来たって、相変わらず、若尾文子のことばかり考えています!
『温泉女医』、エロティックな映画?と思わせるタイトルですが、違います。寂れた温泉街に若尾文子演ずる綺麗な女医さんが代診としてやってくる話です。
浮き足立つ男たちや温泉街ならではの患者たちに笑わせられる。自転車に乗って街を駆けまわる若尾文子が、オードリー・ヘップバーンにしか見えなくて、本当に可愛らしい!
医大を卒業していながら養蜂家という道を選んだ老医師の息子との、ほのぼのとしたやり取りが微笑ましい。
まるで温泉の湯気のような優しさ、柔らかさ、あたたかさに溢れる味わい深い逸品。その味わい深さがピークに達するラストシーンは、思わず笑い泣きしてしまうほどの良さ。
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