タイトー

蝶の舌のタイトーのレビュー・感想・評価

蝶の舌(1999年製作の映画)
4.4
余韻がまずすごい。今観終わった。余韻が……すごい作品だった……。
まず第二次世界大戦の初頭、前かな?1930年代後半のスペインを舞台にし、内戦の始まりを描いている。
主人公は8歳の少年、モンチョ。モンチョは病気のせいで入学が遅れたが、はじめて学校へ通うことになった。出会ったのはグレゴリオという老紳士の先生だ。
モンチョとグレゴリオの関係、モンチョや彼の兄の成長、愛とは、友達とは、そういう年頃と子供らしさあふれる疑問を素敵な音楽と映像で見せてくれる。
穏やかな作品だが、余韻もたっぷりある。エンドロールの見せ方も良かった。好み。老紳士と少年というと『ニューシネマパラダイス』が頭によぎるけれど、この作品では無情にも先生が絡みついてくる。
子供って純粋だから、けして自分に嘘をつくとかできない。ただ言われた通りにする、そうだったなあと思い出した一作。
タイトー

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