スピルバーグのゲテモノびっくり箱。
ジョージ・ルーカスにダークなものを作ってと言われて、何故か明るくしてしまったスピルバーグの支離滅裂な演出が逆にカルト色高めに精製されたジェットコースタームービーの走り。
初めて見た小学生の頃、猿の脳みそスープや虫の固まり、手掴みの心臓など、トラウマが沢山生まれた忘れられない想い出がある。
完結編に向けてシリーズを見直している内に子役のキー・ホイ・クアンがアカデミー賞を授賞しハリソン・フォードと涙の再会を果たしたので、カルト作から名作に格上げされた印象ができてしまった。
確かにキー・ホイは僕の世代ではアジアの子どもたちのヒーローだった。グーニーズにも出ている同世代のアジア人なんて信じられない存在だった。
そんな夢のようなサクセスストーリーと、ミニチュアで作り込まれたトロッコシーンは、何年経っても色褪せない輝きを放つ。
僕のスピルバーグ原初体験として、いつまでも宝箱のような存在だ。