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怪獣王ゴジラのmarimoのレビュー・感想・評価

怪獣王ゴジラ(1956年製作の映画)
2.0
エメリッヒ版ゴジラが最初のハリウッドゴジラだとお思いで?
これが正真正銘最初のハリウッド版のゴジラです

でもこれ初代ゴジラのアメリカ版でしょ?
ほぼ内容は初代ゴジラと同じでしょ?

そんな勘違いで観ないのはもったいない
全くの別モンです
全然世界観が違います
昨今のローカライズを想像すると度肝抜かれます

ただし間違っても
オリジナルの“ゴジラ(1954年版)”よりも先に観てはダメです

オリジナルは、山根博士、娘の恵美子、尾形、芹沢博士を中心とした物語ですが
本作“怪獣王ゴジラ”
主人公が変更されてます

アメリカ人記者のスティーブ・マーティンさんです

…えっと、誰?

知らなくて当然
ハリウッド版のオリジナルキャラです

…どういうこと?

彼がゴジラに破壊された東京から生き延び、
病院に運び込まれるとことから始まります

スティーブ・マーティンさんの新規カットをふんだんに盛り込んだ巧みな編集(ウソ)
あたかもオリジナル版の裏ではスティーブ・マーティンさんを主軸に物語が進んでいたと思わせる編集(捏造)
オリジナル版キャストとの共演(なぜか後ろ姿のみ)
増改築を繰り返してオリジナルのサイドストーリーとして再構成(改変)

もうスティーブ・マーティンさんがオリジナル版の至る所に紛れ込んでいるので途中からスティーブ・マーティンさんがロケ地の聖地巡礼してるのかと錯覚します

スティーブ・マーティンさんがあたかもそこにいるかのようなカットが挟まるシュールさがクセになりスティーブ・マーティンが映るたびにニヤニヤ

気づけばゴジラよりもスティーブ・マーティンを待ってます

言ってしまえばただの珍味映画ですが
スピルバーグが好きと言ってるゴジラはこっちだと思うとゾッとします

マイナスワンのアメリカでの大ヒットが記憶に新しいけどアメリカ上映版にスティーブ・マーティンが登場してないかドキドキしてます
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