メル・ブルックス監督による、『スター・ウォーズ』など数々のSF作品をパロディしまくったコメディ。
はるか銀河系の彼方に、治める星の大気が薄くなったことから近くのドルイデア星の姫を人質に、大気を奪おうと画策する大統領スクルーブ。そんな危機に際し、ドルイデアの王は風来坊のローン・スターとその相棒バーフに救出を求めるが...。
あらすじを書きながらすでにくだらないのですが(笑)なんと!ジョージ・ルーカス監督より、事前にパロディ化の許可を得て作られたのだとか。
偉大なコメディ監督のメル・ブルックスの作品だけあって、ルーカス監督も嬉しかったのかもしれません。それにしても懐が深いなぁとつぶやかざるを得ないくらい、結構際どいパロディの連続でした(笑)。
冒頭の宇宙船のショットから、本家の何倍にも渡るサイズの戦艦をもうウザいくらい長〜〜〜く映してくる!(笑)
ジャバ・ザ・ハットはピザ・ハットという名前のピザの塊になり、チューバッカもバーフという「吐瀉物」を意味する名前のかわいそうなキャラクターに置き換え。とにかく下品...!(涙)
でもハン・ソロ的な役割のローン・スター役のビル・プルマンはめちゃめちゃイケメンだし、『シュア・シング』のヒロイン役でお馴染みのダフネ・ズニーガもヴェスパ姫を嬉々として演じていて楽しそう!(笑)
おまけに元ネタはダース・ベイダーらしき悪の帝王に扮するのが元祖ヘタレ役俳優のリック・モラニスだから、怖さのかけらもなし!とにかくツッコミどころ満載。
その一方でサウンドトラックは80's感満載でカッコいいし、スケールも大きくてかなりの費用をかけて作ったのがうかがえる大作でした。笑えるところも笑えないところもありつつ、最後まで楽しく観られたのでこういうアメリカン・コメディがお好きな方にはたまらないだろうな、と(笑)。
いわゆる人種問題に触れる際どいネタが多いらしく、なおさら日本人には馴染みがないのかも...。