Mya

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのMyaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

会いたいのに会えないのはどんな状況であれくるしい。
こんな風に誰かを亡くしたことはないけど、とても共感できた。
もっと触れたいし、もっと見ていたいし、声だってたくさん聴きたい。
どれだけその人のことを調べても、考えても、近づこうとしても、会えないとまったく足りない。
死んだ人と会うという結末はあり得ないと分かっていたけど、どうしても主人公にはもう一度お父さんにあって欲しかった。

「この1年間はつらすぎて、僕はパパの部屋に入らなかった。でも靴がすごく重い日に部屋に入ったんだ」
表現が美しい。

「知らない場所は怖すぎて、自分を抱きしめていないと壊れそう」

「今でも家を出るのが怖い、ドアの開く音が。始めた時と何も変わってない!…乗り越えたかったのに!」


新しいことに挑戦することは誰だってこわい、きっとみんなそう。
外に出れば、孤独は強調される。
そう簡単に成長もできない、始めた時と変わらず同じ、みんなそう。

誰もが味わう恐怖や不安に、主人公は向き合い、言葉にしてくれた。
自分もがんばれば少しは成長できるかもと希望が持てた、そんな映画。

このような状況や心境にある人は少ないだろうけど、
なぜか泣けてきてしまうのは、みんな何かを亡くしながら、怖いものに立ち向かいながら生きてるからだと

勝手ながら思いました
Mya

Mya